ペロシ議長は米大統領、副大統領の次 日本の首相にもしもの際は誰が代行?

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米中の認識が噛み合わない

   日本では以上のように、「首相代行」は国務大臣から選ばれているが、米国はやや事情が異なるようだ。そのことが、ペロシ議長の台湾訪問を大ごとにしている、との指摘もある。

   ハフポスト日本版は3日、「噛み合わないアメリカと中国の認識。『三権分立』めぐりすれ違い」という記事を配信。「バイデン政権は『三権分立』のもと、下院議長であるペロシ氏の行動をコントロールできないと説明していたが、中国はこの理屈を受け入れていない」と説明している。

   同記事によると、バイデン氏は7月20日の時点で、ペロシ氏の訪台について「今は、米軍は良いことだとは考えていない( the military thinks it's not a good idea right now)」とこぼしている。一方で、「三権分立」の原則のもと、大統領が下院議長のペロシ氏の行動をコントロールすることはできないという事情もあったという。

   しかし、中国側はこの理屈を跳ね除けた。中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道局長はツイッターで「アメリカ議会は政府の一部(part of the US government)であり、政府の外交方針を遵守するべき」「非公式の行動とは言えない」などと主張したという。

   つまり、ペロシ議長が、継承順位が副大統領に次ぐ位置にあることから、「政府の一員」と見なしている。

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