沖縄は限界状況
都道府県別で特に状況が厳しいのは沖縄だ。琉球新報によると、沖縄県対策本部では約370人の職員が、陽性者の入院調整や、3万人を超える自宅療養者の健康観察などの対応に追われ、連日深夜まで残業が続いている。
重点医療機関が診療制限を続けている影響で、県内の高齢者福祉施設などで感染した利用者は、施設内療養を余儀なくされている。患者数の増加に対応が追い付かず、「受診が必要な高齢者などに訪問看護を割り当てられないほど、厳しい状態」だという。
そんな中、医療従事者らは、精神的にも追い詰められているという。防護服を何重にも着込む過酷な環境の中、欠員を補うため業務の負担が増える一方、診療制限などで給与が規定通り払われるか不安も抱える。医療従事者の一人は同紙の取材に、「第7波の医療はこれまでにない、多くの負担がのしかかった自己犠牲の上に成り立っている。いつまで我慢すればいいのか、終わりのない不安・不満が爆発寸前になっている」と過酷さを吐露している。