合併症が怖い
愛育病院では、高熱が出るなどして、水分がとれずに脱水症状が懸念されるため入院する子どもが多いという。19日、新型コロナで入院した生後3か月の男の赤ちゃんは40度の発熱とおう吐の症状が出てミルクが飲めなくなり、点滴を行った。
このほか発熱などを訴えて外来を訪れる子どもも増えていて、先週は多い日で200人近くが受診した。一度にこれほど多くの子どもが受診したことは過去に例がないという。
特に怖いのは、合併症だ。ANNは7月15日、「子どもの感染に限っては、心配な合併症を引き起こす危険もあります」と注意を呼び掛けている。
長崎大学病院小児科・森内浩幸教授は、ANNの取材に、「小児多系統炎症性症候群は、感染した子どもの1%が亡くなる病気。ですので、結構重たい病気ということになります。平均年齢が8、9歳ぐらい。10代になって起こることもある」と解説。
国内では、数か月前の段階で、20人ほどの患者が確認されている。そのため、日本小児科学会などはチームを立ち上げているという。