新型コロナウイルスの感染が拡大している。病院や自宅で療養している人も増え続け、2022年7月26日現在、全国で約129万人。国民「100人に1人」に。先週1週間の新規感染者数は96万人を超え、日本が世界最多となっている。
医療関係者やバスや列車、郵便局などインフラを担う職場でも感染が広がり、機能マヒするケースが出始めた。
郵便局が人手不足で休業
NHKのまとめによると、コロナ第6波の入院・自宅療養者は、ピーク時の今年2月中旬でも80万人台だった。その後、徐々に減って、6月末には12~13万人台まで減少していたが、7月に入って急増。22日に100万人を突破し、26日は129万610人になった。日本の人口は7月1日現在、概算値で1億2484万人なので、すでに国民100人に1人が何らかの形で療養中ということになる。まだまだ増えそうな勢いだ。
WHO(世界保健機関)によると、先週の日本の新規感染者は96万9068人。世界のトップになったという。
その結果、社会インフラへの打撃も広がっている。FNNオンラインによると、JR九州では、運転士と車掌らの感染で、27日から博多駅発着の特急「ソニック」と「かもめ」のあわせて120本が運休となった。日本テレビによると、25日の時点で、全国に約2万40000店舗ある郵便局でも、感染による人員不足の影響で、27の店舗が業務を休止している。過去のコロナ禍で広がった社会インフラへの影響が再び広がり始めている。
「オンライン国会」も話題に
激増する感染者で最近目立つのは国会議員だ。フジテレビによると、27日までに、衆院86人、参院29人の合計115人の国会議員が新型コロナに感染した。これは全国会議員の約7人に1人に当たる。
岸田内閣の要である松野博一官房長官をはじめ、河野太郎氏、堀内詔子氏らワクチン担当だった大臣経験者も感染している。
国会議員も人との接触が多いが、特に参議院選挙が影響したのではないかとの見方も出ている。
議員の多くは3回目の接種を受けていたとみられるが、それでも感染している。「オンライン国会」の開催も話題になっているという。