コロナ第7波「ピーク」はこれから 死者や重症者増は遅れてやって来る

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病床使用率もアップ

   第7波では、高齢者へのワクチン接種や、治療薬の投与も進んで、死者や重症者が抑えられている、と言われてきた。しかし、1日当たりの死者はすでに第6波ピーク時の約36%に達している。

   また、1週間ごとに公表される全国の病床使用率も急増している。NHKによると、7月6日段階は15%にとどまっていたが、13日は25%、20日は37%に上がった。25日段階では、沖縄県の82%を筆頭にすでに50%を超えている県が17県にのぼる。

   岸田文雄首相は7月14日の記者会見で、第7波の対応策として、行動制限を行わずにワクチン接種の対象を拡大することなどを表明するにとどめた。しかし、その後、感染者数も死者も重症者も病床使用率も急増している。大きな行動制限を行わない、という政府方針の根拠が、少しずつ揺らいでいる。

   産経新聞によると、第6波では病床使用率が週ごとに10ポイント程度悪化し、ピーク時には全国で56.9%となって病床がひっ迫。持病の悪化などで高齢者を中心に多くの死者が出た。

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