シナリオに欠かせない3要素
DETECT発足のきっかけは「軽い気持ちだった」と、めどうさんは話す。友人に誘われて現実の謎解きイベントに参加しているうち、「VR上でやっても面白そう」と思うようになった。ここが出発点だ。
ある日、VR上で「テーブルトークRPG」を制作するサークル「ぐだぐだぶとん」と交流する機会があった。VR謎解きイベントの構想を伝えたところ、すぐに賛同を得られた。同サークルに所属している逆凪さんをはじめ、企画に必要なクリエイターはスムーズにそろった。
逆凪さんによると、シナリオや謎のアイデア作りで意識しているのは「非現実要素」「エンディング」「舞台」の3点だ。
たとえば「非現実要素」。謎解きゲームでは物語を進めていく上で「クロスワードパズル」といった仕掛けを解くことになったり、プレーヤーが密室に閉じ込められたりすることが多々ある。日常生活なら、不自然な状況だ。ここで一定のリアリティーを持たせるため、「妖怪」「特殊能力を持った人物」といった、設定に説得力を与える非現実要素を盛り込むのだという。
今回の「Hack2」イベントの中では、ほかにも運営上苦労したエピソードや、「Break the JINX 〜絶望の廃倉庫〜」の見どころも語られている。全編の様子は、草羽エルさんのユーチューブチャンネル「草羽エル-El.Kusaha- 」で視聴できる。