「木の心地よさ感じる場」の大切さ  JR東日本、乃村工藝社など4社で検証

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駅や自社ビルへの積極的な国産材活用

   JR東日本は、木材活用に意欲的だ。「SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」達成のための取り組みとして、20年3月開業の高輪ゲートウェイ駅建設にあたり、福島県古殿町、宮城県石巻市産の木材を取り入れた。

国産材を取り入れた、2階ラチ内コンコース(提供:JR東日本)
国産材を取り入れた、2階ラチ内コンコース(提供:JR東日本)

   JR仙台イーストゲートビルや、JR東日本仙台支社ビルのエントランス壁面等には、宮城県産木材を採用。地域資源の活用および、CO2削減を果たしている。

   そのほか、「鉄道林(編注:強風や土砂崩れといった災害を防ぎ、輸送の安全・安定性を確保する目的で鉄道施設の周辺に植林される)」の間伐材を利用し、天然由来素材100%のバイオプラスチック製品(タンブラー)を開発した。事業革新パートナーズ(神奈川県川崎市)、JR東日本スタートアップ(東京都港区)との協業によるものだ。

   今回は、駅利用者や一般消費者でなく、社員を対象にした木材活用事例になる。運転士や車掌はじめ、新幹線運行に携わるスタッフにとって、「木の心地よさを感じられる場」の有無はどれほどの影響をもたらすのか。家具搬入直後、搬入から1か月後にそれぞれアンケート調査を実施し、心の動きを追いかけていく。

   連載第二回は、家具のもととなる「西川材」にフォーカス。西川バウム・浅見代表にインタビューし、国産材活用の重要性や、無垢材の魅力に迫る。

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