大きな収益を得られるイベント
スポーツライターの小林信也氏に取材した。話によると、プロ野球の興行のなかでNPBが主催しコミッショナー側が大きな収益を得られるイベントは、オールスターゲームと日本シリーズに限られるのだという。
現代ビジネスの2010年11月9日付記事を見ると、「NPBの収益源は、12球団からの供出金と版権料、そしてオールスターゲーム、日本シリーズ、代表戦の放送権料の3つでほぼ全て」と解説している。
中止しては資金源を大きく減らすことになるため、現状では開催する意向なのではないかと小林氏は推測する。一方でもしも集団感染が起これば、全球団に感染が及ぶ危険性はあると付け加えた。
感染拡大を理由としてこの先も公式試合に中止が続けば、ペナントレースの日程を消化しきれるのかも不安な点だ。この状況下でのオールスターゲームに「(開催する)必然性を感じない」と同氏は語る。
いちど選手の体調回復に専念するため、「たとえばオールスター開催日も含めて1週間から10日間、一切の試合を中止にする。本来であれば、こうした決断がNPBによって行われるべきだ」――小林氏は、このような見解を話した。