回転ずしチェーン「スシロー」のテイクアウト専門店「スシロー To Go」計7店舗が、2022年7月1日〜8月10日に閉店する。うち6店舗は、関東地方にある。
「スシロー To Go」はスシローブランドの新業態で、昨年始まったばかり。J-CASTトレンドは、同ブランドを展開する「FOOD&LIFE COMPANIES(フードアンドライフカンパニーズ)」(大阪府吹田市)に取材した。
今年5月には全国27店舗
取材に答えた同社広報課によると、「スシロー To Go」は2021年2月に1号店を出店。今年5月には、最多となる全国27店舗を展開していた。
2022年5月6日付の、同社22年度上半期決算資料によると、「関東の店舗(18店・22年3月末時点)をダブルブランド『スシロー×京樽』に転換」とある。「スシロー×京樽」とは、21年7月に誕生した持ち帰り専門店だ。「スシロー To Go」同様に新ブランドで、テイクアウト専門なのも同じだ。広報課は転換理由について、
「2021年に仲間になった京樽の持つ船橋市にある(設備の)セントラルキッチンを活用して商品を作成し、京樽伝統の上方鮨も同店舗で販売することでシナジーが生まれるため」
と説明。また、「一部店舗は総合的に判断し、転換せず閉店を予定しております」と答えた。
なお、関西エリアでも「スシロー To Go」2店舗が7月19日までに閉店済み。8月10日には堺東駅前店が閉店するが、これらは、「総合的に判断」した結果だという。
3つの持ち帰り専門ブランド
フードアンドライフカンパニーには、「京樽」、「スシロー×京樽」、「スシロー To Go」と3つの持ち帰り専門ブランドが存在する。これらの違いについて、同社広報課は次のように説明した。
まず京樽は、「"京樽伝統の茶きん鮨"をはじめとして、"押鮨"や"巻鮨"など上方鮨を中心とした商品ラインアップ」をそろえる。これに対して「スシローTo Go」は、「マグロやハマチなどを盛り合わせたセットメニュー」や「『まぐろ3貫』などセット商品にプラスして購入いただけるような商品」を取り扱っている。その上で、「スシロー×京樽」は、京樽とスシロー両方の商品を販売しているとのことだ。
「スシローTo Go」の初出店を知らせる21年2月22日のプレスリリースでは、「スシローでは、今後テイクアウト専門店を本格始動させる上で名称に"To Go"の文字を加え、全国に店舗を拡大していく予定」と説明していた。その後、22年度上半期決算資料では先述の通り、関東の「スシローTo Go」を「スシロー×京樽」に転換した旨が書かれている。
昨年から今年にかけて、社の方針が変わったのだろうか。広報課の回答は、こうだ。
「テイクアウト専門店を展開していくことに変わりはございませんが、『スシローTo Go』だけでなく『京樽・スシロー』としてもテイクアウトブランドを展開できればと思います」
では、「スシロー To Go」ブランドの撤退予定はあるのか。聞いてみたところ「スシローTo Goの在り方など含め、今後に関しては検討をして参ります」。なお2022年1月以降にも、関東地方で新規出店していた。