チューナーないのになぜ「テレビ」名乗る
将来的には、チューナーレステレビがメジャーなメーカーから発売される可能性は「十分にある」と道越氏。ただ、「当面」は登場しないのではないかとした。
これからネット動画と地上波の立場が完全に逆転し、世間において前者が「主」、後者が「従」という認識が浸透した場合や、CMを出稿する広告主が今後さらに地上波よりもネット動画での広告を重視するようになったとき。あるいはチューナーレステレビの売れ行きが著しいと有名メーカーが判断したときに発売されるのではないかとした。
ところで、テレビ放送を受信するチューナーを備えていないにも関わらず、なぜ「テレビ」と冠する製品が多いのか。この点については、「モニター」と表記してしまうとパソコンといった外部機器が必要との印象をユーザーに与えてしまうからではないかと同氏はみる。
「テレビ」と表記すれば、機器単体で何かしらの映像を楽しめることが伝わる。さらに「チューナーレス」と付け加えれば「放送波は見られないけれど、ネット(上の動画)は見られる」との趣旨が理解されやすい。そこで「チューナーレステレビ」といったワードが一般的に使われるようになったのではないかと語った。