「iPhone」の値上げが相次いでいる。メーカーの米アップルのほか、楽天モバイル、ソフトバンク、NTTドコモ、au(KDDI)で近ごろ価格引き上げの発表や実施がなされたのだ。
最新機種「iPhone 13」シリーズは、中古市場でも一定の価格相場を保っている。一方で、「13」発売(2021年9月24日)の約2か月後、21年11月26日に登場した「BALMUDA phone(バルミューダフォン)」は――。
3大キャリアの「13」128GBモデルは13万円台に
値上げの例として、アップルストアでは7月1日、「iPhone 13」の「128GB」モデルが9万8800円から11万7800円になった。最上位機種「iPhone 13 Pro MAX」だと「1TB」モデルが19万4800円から23万4800円に。4万円の上り幅だ。
各キャリアでの「iPhone13 128GB」の変化を見てみよう。楽天モバイルでは、9万6400円から12万3800円となった。改定は7月6日から8日にかけて行われた。
ドコモでは7月15日より、同モデルが11万1672円から13万8380円になるなど、au・ソフトバンクを含めた3大キャリアではいずれも11万円台から13万円台後半に値上げされる。
キャリア版「iPhone 13 Pro Max 1TB」だと、楽天モバイルでは19万4800円から24万6800円に。ドコモでは24万3144円から27万5550円に。ソフトバンクでは22万8240円から27万5760円に。auでは22万6870円から27万3540円となった。
「iPhone13 Pro」シリーズと同じような高価格帯のスマートフォンとして話題になったバルミューダフォンはどうか。ソフトバンク版通常価格は14万3280円で、SIMフリー版は10万4800円だ。なおSIMフリー版は22年3月10日に値下げされ、7万8000円となった。
4万円を切る
中古スマホを扱うイオシス(大阪市)公式サイトでは、オンラインで中古のソフトバンク版バルミューダが買える。「SIMフリー版」は見つからなかった。
「未使用品」「中古Aランク(美品)」など現在6件のバルミューダフォンが並んでいるが、価格はなんと3万1800円~3万4800円だ。通常価格14万3280円の25%以下で買える。7万8000円に値下げされたSIMフリー版と比べても半額近い。
ソフトバンク版同士でiPhoneと新品価格を比較するとしたら、バルミューダフォンの値段とは、改定前の「iPhone 13 Pro 128GB」(14万4400円)が近い。「iPhone13 Pro Max 128GB」(15万7680円)も遠くはないだろう。
また値上げ前のSIMフリー(アップル直販)版だと、最上位モデルの「iPhone 13 Pro Max 256GB」が14万6800円で、ソフトバンク版バルミューダフォンと同価格帯だ。
前出の「イオシス」では、ソフトバンク版の「iPhone 13 Pro 128GB」は見つからなかった。ただソフトバンク版「Pro Max 128GB」ならAランクの在庫が1つあり、14万7800円だった。10万円以上の価格を維持している。
またSIMフリー版の「Pro Max 256GB」なら、「中古Bランク」(使用感あり)の在庫がイオシスに1つあった。14万9800円だ。値上げ前と比較すると中古品にも関わらずむしろ高くなっている。いずれにしても、同じような時期に発売されたバルミューダフォンの中古相場とは対照的だ。
なおメルカリでも、「新品、未使用」「未使用に近い」で検索すると、ソフトバンク版の相場は2万5000円~3万3000円。「Pro Max 256GB」だと、ソフトバンク版で販売中のものは見つからなかったが、キャリア版・SIMフリーを問わず調べると16~19万円が相場だ。