参議院選挙の投開票日(2022年7月10日)が近づいてきた。この時期、「選挙割」と称して、何らかの手段で投票したことを証明した人に向け、飲食店をはじめとした商業施設がお得なサービスを実施することがある。
たとえば、とんこつラーメンチェーンの「一風堂」は、2016年から毎年衆議院選挙や参院選で選挙割を実施。22年も、7月10~24日を対象期間として選挙割サービスを実施する。
「替玉」やトッピングが無料に
一風堂公式ツイッターによれば、上記の15日間「投票済証明書」を提示すると、毎日替玉が1玉、もしくはたまごが一個無料となる。全国の一風堂店舗で利用可能だ。
配車や宅配で知られる「Uber」は「選挙に行こうキャンペーン」を行う。6月23日~7月12日の間、投票済証明書の写真とともに所定の手段で応募すると、抽選でフードデリバリーサービスの「Uber Eats」の配達手数料が0円になる「Eatsパス」2か月分が当たる。こちらは最大3万人までだ。
また配車サービス「Uber」を利用して投票に行った人に向けては、2000円分の専用クレジット(残高)が最大1000人まで当たる。
ラーメン店の実施例は一風堂だけではない。とんこつしょうゆラーメンを提供している誠屋八幡山本店(東京都杉並区)も、「半熟味玉」もしくは替玉が1玉無料で食べられる「選挙割」を打ち出している。期間は7月1日~17日だ。
もやしやにんにくが乗った、いわゆる「二郎系」を提供するラーメン店でも選挙割が。「夢を語れ 別府」(大分県別府市)では、店舗ツイッターによると、投票済みと証明することで、トッピングが1つ無料になる。18~22歳であれば、500円で「選挙割ラーメン」が食べられる。7月7日から実施している。終了時期は書かれていないが、何度でも利用可能とのことだ。
お得な古着屋も
前出の杉並区では、有志によって同区での投票率向上を目指す「選挙割すぎなみプロジェクト」を実施。プロジェクト公式サイトによると、飲食店だけでなく美容整体施設や銭湯といった多様な参加施設で選挙割が受けられる。
一例を出すと「西荻古着屋often」(杉並区)では6/13~7/10の間、投票済証の提示で会計金額から10%オフか、もしくは「1000円コーナー」から任意の商品1点のプレゼントを受けられる。
スナックや居酒屋といったアルコールを提供する店でも行うケースが。札幌市のすすきのエリアにある「スナックひなぎく」や青森県八戸市にある「居酒屋 店」では、両店のツイッターによると、投票済と証明することで会計から500円の割引が受けられる。
このように、各地で選挙割を実施する施設が存在する。読者の皆さんの近場でも、探してみればこうしたお店があるかもしれない。