人気漫画「遊☆戯☆王」の作者・高橋和希さんが亡くなった。2022年7月7日に複数メディアで報じられている。作中の内容をもとにしたトレーディングカードゲーム「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム(OCG)」が有名だ。
訃報が報じられた7日、フリマアプリ「メルカリ」上では変化が。高橋さんがデザインを描き下ろした「遊戯王カード」が少なくとも10件以上、高値で販売され始めたのだ。
1000円以下で買えたのに「7999円」
「ブラック・マジシャン」という有名なカードがある。デザインのバリエーションが、複数存在する。「週刊少年ジャンプ」(集英社)の2009年3号には、高橋さんが描きおろしたバージョンが雑誌付録として同梱された。白い背景の中に「ブラック・マジシャン」がたたずみ、絵柄の右下に高橋和希さんの名前を意味するのか「Kaz」というサインが入っているのが特徴だ。
このカードの中古品を、メルカリで検索した。「半年以上前」と時期が表示されている出品では、他のカードとの2枚セットで「900円」(税込み、以下同)とのケースがあった。「4か月前」の出品では単体で「550円」「777円」、「1か月前」では1000円の出品があり、相場の価格は目立ったものではなかった。
ところが高橋さんの訃報のあった7月7日には、4000円以上の価格を付けてのサイン入り「ブラック・マジシャン」が10件以上出品されている。見た限り、もっとも高額な例では7999円だ。