確実に感染を防げるわけではない
すでに、ワクチンを3回接種済みの人は全国で6割を超えている。しかし、感染者は急増している。3回目の効果はどのくらいなのか。
NHKは5月3日、「東京都が、新規陽性者のワクチン接種歴を調べた結果、3回接種していた人で感染が確認された人の割合は、2回接種した人の3分の1以下だった」と報じている。
東京都は、ことし3月1日から4月18日までに都に報告された新規陽性者のワクチン接種歴を調査・分析した。
それによると、未接種の人で感染が確認された人の割合が平均で0.53%だったのに対し、1回接種した人で0.48%、2回接種した人で0.36%となった。これに対し、3回接種した人で感染が確認されたのは平均で0.11%、割合は2回接種した人の3分の1以下だったという。また、重症化した人の割合も3回接種した人は2回の人に比べて4分の1以下だった。
3回目のワクチンが、一定の効果を持つことは実証されているが、接種したからといって、確実に感染を防ぐことができるわけではない。また、ワクチン効果は、時間と共に低下していくため、早い時期に3回目を打った人ほど、現在はリスクが高まっているともいえそうだ、