「ツイートの表示回数」1.5倍に SNSコンサルと8か月歩んだ結果

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二つの悩みが解決

   2021年10月にスタートした、本連載。第一回での「悩み」はこうだった。

(1):アカウントに、単なる「メディアアカウント」以上の個性がない
(2):後継者問題

   (1)は、メインで運用に当たる担当者(本稿執筆者)に加え、同じ編集部の記者2人がそれぞれ「独自企画を立て、平日にツイートする」体制をつくった。フォロワーとの交流機会を多く持つことができ、記事投稿するだけのメディアアカウントでいるより、読者との距離を縮められた手応えがある。

   これにより、複数人が運用に携わる流れも生まれた。記事ツイートのみしていた記者たちが、オリジナル投稿やリプライ対応を通じ、説明が難しい「ツイッターの独特の空気感」に慣れたことが、財産になった。「チーム」でアカウントを管理すれば、誰かが不測の事態で運用から離れても、更新を滞らせずに済む。後継者問題の解消にもつながるだろう。

   さらに、主力の武器である「記事ツイート」を、より多くのユーザーに届けられる「スクリーンショット」施策を編み出し、インプレッション増を果たした。社外のSNSのプロの意見を取り入れなければ、成し得なかったことだ。URLをツイートからなくせば、サイトへの導線は断たれるが、掲げる運用目的は「ニュースサイトの認知度向上」であり、PV獲得ではない。まさしく、思い描いた通りの「改革」ができた。


1990年生まれ。学生時代、クラブイベントやファッションショーの運営を経験。大学卒業後、2社を経てテテマーチ株式会社に入社。
同社にて、企業のSNSコミュニケーションの企画提案、及び自社のマーケティング企画等を兼務。アドテック東京2019・2020公式スピーカー、個人の活動としては、20代のマーケターイベントの企画や、chill outをコンセプトにした200人規模のイベント等を開催している。趣味は囲碁とファッションとツイッター。
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