■短期集中連載「SNS改革」(最終回)
SNSマーケティング支援を手掛けるテテマーチ(東京都目黒区)の力を借り、J-CASTトレンド(以下、トレンド)公式ツイッターアカウントを改革する様子を数回に分けて伝える本連載。
インプレッション数が1.5倍に
記事ツイートは、(1)担当記者による説明文、(2)見出し、(3)スクリーンショット、の3要素で構成した。従来は、(1)担当記者による説明文、(2)見出し、(3)URL、だった。
「TikTok」で、検索欄に「Android」と入力する。関連ワードを予測表示する「サジェスト」には、「iPhoneにする方法」という文字が。これは一体どういうことなのでしょうか(Jシー)
— J-CASTトレンド【公式】@6/24VRセミナー (@jcast_trend) May 25, 2022
「AndroidをiPhoneにする方法」 若者がTikTokで検索しまくる pic.twitter.com/5JUMCYWI0q
記事をスクリーンショットし、添付する手間が新たに増えたため、各記者が独自に行っていた企画ツイートは一旦休止とした。
投稿間隔が短いと、ユーザーのタイムラインは「前のツイートが表示される前に、新しいツイートが流れてくる」状態になり、自アカウントからの発信同士でかき消し合うことになる。そこで、平日は朝(7時)、昼(12時)、夜(20時)の三枠で記事を紹介。14~16時には、交流を目的としたオリジナル投稿をメインに、記事を取り上げる場合もあった。
記事ツイートは、オリジナル投稿より「いいね」「RT」を得にくい傾向があるが、エンゲージメント(ツイートへのリアクション)が全体的に増した肌感があった。テテマーチ社のふくまさんに、5月16日~31日と、運用改善前(5月1日~5月15日)のツイートアナリティクスデータを分析・比較してもらったところ......。
ふくまさん「スクリーンショットで記事紹介する前と比べ、インプレッション数が約1.5倍になりました。『記事を見てもらうための入口を広げる』作戦は成功ですね」
想定通り、以前より多くの人にツイートが届いたと言える。運用前後での条件の違いは、 記事ツイートにおける「URLと画像の有無」だけで、あとはほぼ同じだ。RTを多数獲得しやすい、プレゼントキャンペーンも実施していない。
記者「スクリーンショットを、スマートフォンで見やすいサイズにするよう工夫しました。ツイッターを、スマホから見る人が多いと思ったからです」
ふくまさん「よいと思います。画像は複数のほうが『画像クリック』増につながり、エンゲージメントも得られますが、ユーザーに見づらさを感じさせては本末転倒です。臨機応変に、ですね」