アパレルの生産工程で生じる「残布」や「余り革」。これを活用した「Apple Watch」専用バンドが、応援購入サービス「Makuake」上で発売された。名称は「HASHIZAI BAND(端材バンド) 」。アップルの腕時計型電子端末のベルト部分として使う。
近畿大学経営学部の「ビジネスプラン・コンテスト委員会」が実施している「課題解決型KINDAIビジコン」の優勝チームのアイデアをもとにした商品。「企業の課題を解決するアイデア」について学生が競うコンテストだ。「サステナブルファッション」と掲げている。
環境や社会に配慮
サステナブルファッションとは、衣服の生産から廃棄に至るまで「持続可能」であることを目指し、環境や社会に配慮した取り組みを指す。
洋服の再利用事業を展開するホープインターナショナルワークス(ホープIW)が2022年6月27日から販売している。従来であれば廃棄される残布や、不要になったスワッチ(素材見本)を活用。同社が受注している、デニムパンツの裾上げ業務で発生した端切れ(はぎれ)も使用されている。
今回のバンドは先行販売として、レザー、デニム、チェック(ウール)の3種類を展開中。端材を利用していることからいずれも「一点物」という。Makuakeサイト上では「世界に一つだけ、誰ともかぶらないApple Watchバンド」という点をアピールポイントとしている。
予定一般販売価格は、デニムとウールが6600円(税込み、以下同)で、レザーが9900円。Makuake上では購入時期に応じて割引が受けられ、例えば「超早割」の「デニムで作るHASHIZAI BAND」は40%引きの3960円だ。こちらは6月28日15時時点で、残り「67個」となっている。
上述のビジコン優勝チームの近大経営学科4年生・藤原龍一郎さんは「このバンドが多くの人の手に届き、ファッションをより楽しめたり、サステナブルな考えを持つことへのきっかけになれば」とホープIWの発表資料内でコメントしている。