自分のニーズに合うスマホ買う時代
「AQUOS R7」発表前の6月3日には、他の国内メーカーから「20万円クラス」スマホが登場していた。ソニーの「Xperia 1 IV」だ。ドコモ版は19万872円、au版は19万2930円、ソフトバンク版は19万9440円となっている。こうした高額スマホが、主流になっていくのか。
富永氏によると、ハイエンド(高価格帯)スマホの性能は、一般ユーザーからすると「オーバー」な機種が増えている。半面、こうした端末はこれからも最新技術を搭載する上で開発費がかかっていくため、高価格化は避けられないとみる。
一方で、中国シャオミなどが販売する4~5万円程度の「ミドルレンジモデル」でも、「普段づかい」する分には十分な性能を有すると富永氏。
「自動車が軽自動車からスポーツカーまで様々なモデルがあるように、スマートフォンもこれからはユーザーが自分のニーズに見合ったモデルを買う時代になります」
一般ユーザー向けの手ごろなモデルと、先進技術を使いたい人向けの高価格モデルという具合に、製品は細分化されていくというわけだ。iPhoneも、低価格モデルと同時に、最新技術を搭載した上位モデルを展開していくと推測した。
「シャープやソニーのハイエンドモデルは、メーカーとしての技術のすべてをつぎ込んだ製品です。そのため技術では(iPhoneに)十分勝負できると思います」
と富永氏。あとは販売力やブランド力の向上が、iPhoneに対抗するうえで欠かせないだろう。