擬人化ブームに歴史あり
「擬人化」自体は、平安時代~鎌倉時代に成立した絵巻「鳥獣戯画」のように古くからある表現方法だ。
2010年10月3日付の朝日新聞(電子版)によると、近年では従来と違った擬人化がブームとなっている。モデルとなった動物や物の原形を残しての擬人化ではなく、完全に人そのものとして描写するのだ。
例えば、2008年には国を擬人化した「ヘタリア Axis powers(アクシス パワーズ)」というウェブ上で連載された漫画が書籍化され、ヒット作に。上述の朝日新聞記事によると、こうした新たな擬人化ブームの「芽吹き」があったのは2004年ごろ。「炭」を「美少女」化するインターネット上の企画「びんちょうタン」が発端なのだという。