円安止まらず砂糖また値上げ 昨年から4回目、上げ幅は最大

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砂糖調製品も値上げへ

   食品新聞によると、砂糖の国内消費は、消費者の健康志向などで漸減傾向が続いている。とくに昨年からの価格上昇で、今年2~3月の砂糖の出荷量は前年をかなり下回った。小袋(家庭用)の出荷量は、2月84.07%、3月90.23%と落ち込みが大きかった。

   砂糖の消費は、土産用の菓子向けなど業務用需要が9割。この2年間はコロナ禍で旅行需要が減るなどして大きく落ち込んだ。さらに原油高による資材・包材など生産関連コスト、国内輸送コストの上昇なども、製糖メーカーの経営を圧迫している。

   このためメーカー再編の動きも加速している。すでに今年10月に三井製糖と大日本明治製糖の合併が決まっているが、6月10日には日新製糖と伊藤忠製糖が、両社の経営統合に関する基本合意書を締結すると発表した。業界2位の規模になる。

   甘みの材料には「砂糖調製品」もある。砂糖に他の食品素材を混合した食品加工用原料のことだ。菓子類や調味料類、漬物、佃煮・煮豆など幅広く使われている。砂糖の値上げに少し遅れて値上げされることが多い。今回の砂糖値上げで、こちらも値上げされることになりそうだ。

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