ゲーム「ファイナルファンタジー XVI」(FF16)の発売時期が、2023年夏と決まった。22年6月3日の最新情報で、明らかにされた。
FF16の発売自体が発表されたのは、2020年9月17日。対応ハードは「プレイステーション(PS)5」のみとされ、それは最新の発表でも同じだ。PS5「独占」ソフトということになるが、ツイッター上では他のゲーム機向けに製造しないことで、売れ行きを心配する声が複数みられる。
ソフトは「PS4」用の方が売れた
22年6月3日、PSの情報を伝えるインターネット番組「State of Play」が配信された。有名ゲームシリーズの新作としては、「バイオハザード RE:4」や「ストリートファイター6」が発表された。前者はPS5、「Xbox Series X|S」、そしてパソコンに対応。「ストリートファイター6」はPS5とPS4と、いずれも複数機種向けに発売する。
一方のFF16は、PS5のみで発売予定だ。しかし現状、PS5用ソフトは「ニンテンドースイッチ」やPS4に比べて、売れ行きが芳しいとはいえない。
ゲーム情報メディア「ファミ通.com」は、国内のゲームソフトの推定販売本数を集計している。22年2月6日発表の21年ソフト売上ランキングによると、上位100位のうち、1位~21位はいずれもスイッチ用ソフトだ。22位にようやく他ハードのソフトとして、PS4版「テイルズ オブ アライズ」(22万122本)がランクインしている。
以降もスイッチかPS4用ソフトばかりで、PS5用ソフトは61位でようやく見つかる。PS5版の「バイオハザード ヴィレッジ」(7万4644本)だ。同作は21年5月8日にPS4、PS5、Xbox Series X|S、「Xbox One」、そしてパソコン(Windows)に向けて発売された。しかし「PS5」版の推定売上本数は、「PS4」版の4割未満だったのだ。
販売台数1800万台を見込む
同じくファミ通.comの6月2日付発表によると、PS4の国内累計推定販売数は累計781万9584台だが、PS5は164万9945台だ。2つの販売数の差はまだ大きく、単機での専用ゲームソフトを購入するPS5ユーザーの数自体は少ないだろう。
加えて、転売目的の業者がPS5を大量に抱えて、一般ユーザーに十分に普及していないのではないか――こんな推測が、ネット上でたびたび見られる。
こうした背景から、ツイッター上ではFF16がPS5専用では売り上げが厳しいと考える人がいる。
とは言え「好材料」もある。ソニーグループの2021年度決算(5月10日)によると、2022年度は前年よりPS5を増産し、販売台数は1800万台を見込んでいる。
FF16の発売は、来年夏。もし増産と家庭への普及が実現すれば、FF16の「大ヒット」も望めるかもしれない。