プレイステーション(PS)ユーザー向けの有料会員サービス「PlayStation Plus」が、2022年6月2日にリニューアルされた。「プレミアム」というプランでは、過去に発売されたゲーム機の複数ソフトを「クラシックスカタログ」として提供する。PS4とPS5で、昔のゲームが遊べる。
PS Plus非加入者でも、一部の「クラシックスカタログ」ゲームは単品でダウンロード購入が可能だ。PSブランドの公式ブログ英語版では、過去に「デジタル版」購入済みの一部作品が「クラシックスカタログ」版で登場した場合、無料でダウンロードできると書かれている。ところが日本語版では同条件でも有料になるとしており、説明が違うのだ。
「サルゲッチュ」既に配信
「プレミアム」では、初代プレイステーション(PS1)や携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」(PSP)向けに発売された過去のソフトを配信する。
旧世代機のPS3やPSPでは、PS1のデジタル版ソフトをダウンロード購入し遊べるサービス「ゲームアーカイブス」が提供されている。ソフトは数百種類だ。しかしPS4やPS5は、このサービスに対応していない。
「クラシックスカタログ」では、複数のPS1用ソフトが新たにPS4、PS5で遊べるようになった。6月2日現在、すでにPS Storeでは「サルゲッチュ」(1999年)や「ワイルドアームズ」(1996年)といったソフトが配信されている。
「PS Plus プレミアム」に加入していれば、ダウンロードは無料。単品購入だと、上述の2作の表示価格は「1100円」だ。
英語版は「追加料金なし」
公式ブログ「PlayStation Blog」2022年5月16日付投稿(日本語版)では、「クラシックスカタログ」でのPS1ソフトの単品購入について、「過去にこれらのタイトルのデジタル版(オリジナル版)を購入されたことがある方は、PlayStation Plusに加入することなく、100円の割引価格でPS4版およびPS5版(クラシックス版)をダウンロードすることができます」との説明がある。
ところが、英語版の同日付記事では、話が違うのだ。
「過去に初代PSとPSP世代の一部ゲームのデジタル版を購入したことのあるプレイヤーは、PS4およびPS5でこれらのタイトル(ゲームソフト)をプレーする上で、別途購入したり、PlayStation Plusに加入したりする必要はありません。これらのタイトルがPS4とPS5向けにリリースされたとき、プレイヤーがデジタル版タイトルをすでに所有している場合には、追加料金なしでそのゲーム機用のバージョンをダウンロードできます」(編集部訳)
英語版の説明だと、過去に購入履歴のあるPS1ゲームは「追加料金なし」でダウンロードできる。ところが、日本語版では「100円の割引価格」との書き方で、両者の内容は違っている。素直に解釈すれば、英語版の説明は「無料」、日本語版の場合は「有料」と読めそうだ。
ツイッター上では、説明内容の違いに「確か海外では無料でダウンロードできなかった?」「え、PS1タイトル無料じゃないの?」との反応が複数出ている。
この「違い」についてJ-CASTトレンドでは6月2日、運営会社のソニー・インタラクティブエンタテインメントに取材、回答を得た。
過去にデジタル版のPS1ソフトを購入している場合、クラシックスカタログ版は「日本以外の地域」だと無料でダウンロードできる。日本だと、同条件では100円(税込)で買う必要がある。
日本でのみ有料の理由は「法令上の都合によるもの」と説明した。