セミナーで募集
持続化給付金を巡っては、家族ぐるみで計約9億6000万円もの不正受給にかかわったとして、三重県の一家が摘発されたばかり。
TBSによると、容疑者らは、まず、セミナーを開くなどして、ウソの給付申請をするための「申請者」を募集。それぞれの「申請者」がコロナで収入が減ったというウソの申請を中小企業庁に提出して、持続化給付金を受給。そのうえで、1件あたり十数万円から数十万円を報酬として受けとっていたとみられる。
このほか、経済産業省の元キャリア官僚2人がウソの申請を行い、持続化給付金400万円をだましとったなどの2つの罪で有罪判決をうけている。
さらに朝日新聞によると、昨年3月、衆院議員事務所元スタッフの男ら4人が給付金100万円を詐取した疑いで愛知県警に逮捕されている。セミナーを開いて「私ども自民党としましては、みなさんが持っていない情報を持っている」などと話し、不正受給を持ちかけていたとされる。
大阪国税局OBで元税理士の男も、身分を個人事業主と偽るなどして同じく4500万円を詐取したとして今年1月に有罪判決を受けている。