古橋亨梧と3人の男たち サッカーW杯「ジョーカー」は海外組にいる

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「ラージグループ」重視のわけ

   一方で、筆者が以前インタビューした久保竜彦氏は、こう指摘していた。

「パッと(日本代表に)入ってすぐに結果を出す選手って、よっぽどのスーパースター」

   実際に、三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)は代表で結果を出すのに時間がかかったし、古橋亨梧(セルティック)はまだ、残せていない。

   もちろん、見ている側からすれば、「古橋をベストのポジションで使っていない」となるのだろう。だが森保監督からすれば、古橋ありきではなく「日本代表のベース、コンセプトが大前提」のはずだ。それを徹底させるための「ラージグループ」の重視だと推察できる。

   さらに言えば、古橋が活躍しているのはスコットランドのリーグ。さらに上のレベルで活躍している南野拓実(リバプール)や鎌田大地(フランクフルト)も、与えられたポジションでプレーしている現状を見れば、全選手が適応していくしかない。

石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「将棋をスポーツ化した競技『ボッチャ』」などを寄稿。 株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作したDVD『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元。現在『レフェリー』の販売中。

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