「検証」の文字が消える
岸田文雄首相は、昨年10月の所信表明演説で、新型コロナ対策について「徹底的に分析し、何が危機管理のボトルネックだったのか検証する」と表明していた。時事通信によると、政府の新型コロナウイルス対策について検証する有識者会議の初会合が開かれたのは5月11日。関係者への聴取は2回で終了し、6月上旬には早々と報告書をまとめる予定だという。
聴取したのは、経済団体や地方自治体の代表、政府分科会メンバーらにとどまり、安倍晋三元首相、菅義偉前首相ら歴代の政権幹部は呼んでいない。「新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議」という正式名称からは、「検証」の2文字も外されている、と時事通信は指摘している。