■日本ダービー「カス丸の競馬GI大予想」
イクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガ勝利は?

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。先週のオークスはメチャクチャだったじぇい。スタート時刻寸前でサウンドビバーチェが放馬して、スタートが15分遅れたきゃすう。遅れるのは仕方ないかもしれないけど、時間がかかりすぎだじぇい。放馬した馬はもうコースを半分ほど走っているわけだから、いまさらまともに競争できるわけでもなく、馬体検査する前に除外して処置をスムーズにすべききゃすう。他の馬たちはあんなに待たされて、まともな競馬ができないじぇい。JRAには真剣に考えてほしいきゃすう。それに放馬した馬は他の馬に蹴られたというのだけど、ふつう蹴り癖のある馬は尻尾に飾りをつけてるから、周りは注意してるじぇい。近すぎないようしてるはずなのに、なぜ蹴られたのか。まったく理解できないきゃすう。今年3歳の馬は無観客でのレースが多いから3万人もの観客が入ったスタンドは初体験でびっくりしたかもしれないし、テレビで見ていたら格闘技の試合みたいにがなり立てる声が聞こえたから、それに興奮したかもしれないじぇい。いずれにしても、JRA(日本中央競馬会)は前から批判されてるけど、レース会場での音をなんとかしろと言いたいきゃすう。馬は繊細な動物。欧州の競馬を見てみろと言いたいじぇい。いつスタートしたのか、わからないくらい静かきゃすう。ニンゲン様の中にはお祭り騒ぎで大声出すのがいるけど、競馬場でのエチケットくらい守ってほしいじぇい。今週は3歳チャンピオンを決める競馬の祭典、日本ダービー(2022年5月29日、東京競馬場、芝2400メートル)きゃすう。オークスの倍以上の7万人の観客を入れるそうだじぇい。ただでさえニンゲン様の数に驚くだろうに、ここで大きな声でも出して騒がれたら、レースがメチャクチャになるきゃすう。いくらお祭りだからといっても、会場に行く人には紳士淑女としてふるまってほしいじぇい。

イクイノックスは大外18番枠

   ガジュマル爺 カス丸の言うとおりじゃ。昔から競馬を見てきたわしに言わせれば、あのファンファーレも余計なんじゃよ。誰かが調べたらしいんじゃが、JRAにはいつ始めたか記録がないそうじゃ。しかも、あのうるさい音は日本だけということじゃ。わしらイヌ族には、理解不能じゃよ。ニンゲン様のやることは。なんでもお祭りにしたいんじゃ。馬のことは誰も考えておらんのじゃ、まったく。さて、そろそろ予想といくかのお、カス丸。

   カス丸 この話はしだすときりがないんだけど、ともかくJRAには善処してもらいたいきゃすう。競馬はウマ中心のレースだってことだじぇい。だってウマがいなけりゃ、始まらないんだきゃすう。さて、ガジュマル爺の本命◎はイクイノックスだじぇい。皐月賞2着馬きゃすう。最後の末脚は見事だったじぇい。でも大外枠に入って大丈夫きゃすう?

   ガジュマル爺 そうなんじゃよ。もうちょっと内に入れなかったもんかのう。イクイノックスは3戦2勝。前走の皐月賞(GI、中山2000メートル)は昨秋のGII東京スポーツ杯2歳ステークス(東京1800メートル)の優勝から、5か月もの休み明けをものともせず、2着を確保したんじゃ。直線で勝ったジオグリフより先に抜け出すと鋭く伸びてきたが、最後交わされたところがゴール。中団から押し上げていって4コーナーでは3番手につけるレース運びは、直線の短い中山コースで勝ちにいった仕掛けじゃった。そこで脚を使わされてしもうたんじゃな。直線の長い東京コース(525.9メートル)であれば、もっと脚をためられる。東スポ杯2歳Sで見せた上がり(最後の600メートル)32秒9の脚をもってすれば、豪快に差し切れるはずじゃ。父のキタサンブラックは2015年の菊花賞や16年と17年の天皇賞・春を連覇するなど、長距離GIでは無類の強さを発揮。母は2015年のマーメイドステークス(GIII、阪神2000メートル)勝ちのあるシャトーブランシュで、血統から距離は心配ないわい。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は先週のGI、オークスでスターズオンアースを牝馬2冠に導いて勢いづいておる。1枠が有利とされるダービーじゃが、実力が発揮できる東京2400メートルの舞台で、デビュー当時から「最強」の呼び声が高かったこの馬が頂点に立つはずじゃ。

   カス丸 無視できない一頭きゃすう。さて絶不調のカスヨ姉さんだけど、得意のダービーで一発を狙いたいじぇい。本命◎は2歳チャンピオンのドウデュースきゃすう。これはカスヨさんにしちゃ、当てに来た選択だじぇい。

   カスヨ ダービーはともかく当てないとね。ダービーのコースはオークスと同じよ。先週言ったように、途中のラップはオークスよりやや速いけど基本は同じ。レース途中はうまく折り合い、できれば直線手前で馬群中団より前にいて、最後の末脚勝負で切れる脚を見せた馬が強いわね。だから、ドウデュースなのよ。前走の皐月賞では珍しく豊ちゃん(武豊騎手)がペースを読み切れずに3着ともったいないレースになってしまったわ。でも、ペースが流れなくて差し追い込み馬には厳しい展開になりながらも、メンバー中上がり最速の33秒8と2歳チャンピオンの実力を示すことができたのは救いね。長い直線の東京コースはプラス材料になるわ。また、この馬は折り合い面に不安がないところも大きなアドバンテージになるわよ。日本ダービー5勝のレジェンド武豊騎手が6勝目の戴冠に導くわ。

   カス丸 こちらもマークが必要きゃすう。爺の対抗〇はそのドウデュースで、カスヨさんはダノンベルーガだじぇい。皐月賞4着で、ダービー向きと言われていたきゃすう。

   カスヨ ダノンベルーガは新馬戦(2000メートル)、共同通信杯(GIII、1800メートル)と東京コースで2連勝。皐月賞をジオグリフが勝ったことから、今年の共同通信杯はレベルが高かった一戦と考えられるわ。皐月賞も時計のかかる馬場になっていたインを通って4着となったんだけど、1枠1番という枠順を考えると決して悲観する内容じゃなかったわ。もとより目標は日本ダービーとしていたんだから、今回のほうがコース実績もあって期待できるわね。

   カス丸 ダービーだから、3番手の単穴▲まで詳しくやっていくじぇい。爺は弥生賞馬のアスクビクターモア、カスヨさんは伏兵セイウンハーデスきゃすう。

皐月賞馬、弥生賞馬、プリンシパルS優勝馬...

   ガジュマル爺 アスクビクターモアは6戦3勝3着2回と、前走の皐月賞(GI、中山2000メートル)で初めて馬券圏内(3着以内)を外したんじゃが、果敢に逃げて5着と掲示板(5着以内)は確保。堅実なところをみせたんじゃ。イクイノックスやジオグリフ、ドウデュースといった人気馬の陰に隠れてはいるんじゃが、その素質はデビュー前から話題にのぼり、昨年6月の新馬戦(東京1800メートル)では皐月賞馬のジオグリフを抑え、単勝1.9倍のダントツの1番人気じゃった。素質の片鱗を見せたのが前々走のGII、弥生賞ディープインパクト記念(中山2000メートル)。逃げるリューベックを2番手で追走して直線で抜け出すと、2歳チャンピオンのドウデュースをクビ差しのぎきって優勝。この、先行してしぶとい脚が強みなんじゃ。過去10年をみると、父ディープインパクトの仔が1番勝っておる。残り少ないディープの仔じゃ、ここでも念願の父子制覇を叶えてくれよう。

   カスヨ セイウンハーデスは人気がないだろうけど、隠れた実力の持ち主よ。新馬戦(阪神1400メートル)を人気に応えて勝利を飾ると、毎日杯(GIII、阪神1800メートル)では重賞初挑戦ながら0秒4差の4着と健闘。前走のプリンシパルステークス(リステッド、東京2000メートル)ではドーブネやセレシオンなどの良血馬を相手に直線を抜け出して勝利。3走前のこぶし賞(1勝クラス、阪神1600メートル)でもオークスで2着に来たスタニングローズの2着と世代上位の力は示しているわ。ダービーでは人気薄の1枠がたびたび馬券に絡むことがあって、3年前のロジャーバローズ(2019年のダービー馬。12番人気で優勝)のように前で競馬をしてそのまま押し切る可能性もあるのよ。今年もチャンスね。

   カス丸 オークス同様、ダービーもダントツがいないから混戦だじぇい。ここまで皐月賞馬ジオグリフの名前も出てきてないきゃすう。1番人気が9戦全敗という今年のGIだけど、ダービーも伏兵が勝つのか、有力伏兵をあげてもらうじぇい。

   カスヨ 私は2頭あげとくわ、今週は少ないけど。まずは、そのジオグリフよ。やっぱり皐月賞馬を外すわけにはいかないわね。デビュー2連勝で札幌2歳ステークス(GIII、札幌1800メートル)を制した後は、GIの朝日杯FSは2番人気5着、年明けの共同通信杯は1番人気2着と人気を裏切るレースが続いたのね。皐月賞では5番人気と評価を下げたけど、中団追走からイクイノックスをマークして上がっていき、直線で交わして1冠目を奪取したわ。でも、重賞で勝ったレースは札幌、中山と小回りコースで阪神コースや東京コースのように直線が長いコースでは取りこぼしもあるから、本命にはできなかったのよ。 もう一頭は、キラーアビリティよ。前走の皐月賞はホープフルステークス(GI、中山2000メートル)以来の一戦で、馬場の悪い内を終始走らされて13着と実力をまったく発揮できなかったわね。今回はひと叩きされた上積みが見込めるし、皐月賞の成績から実績はありながらも人気は落とすと思うので馬券妙味は高くなりそうよ。ただし、前走10着以下の成績だった馬は過去10年の日本ダービーで馬券に絡んでいないから、データ的には苦しいけど混戦の今年ならわからないわ。

   ガジュマル爺 わしも2頭じゃな。一頭目はオニャンコポンじゃ。新馬戦(中山2000メートル)-百日草特別(1勝クラス、東京2000メートル)を連勝。いずれも、先行して好位につけるレース展開で勝利。3戦目は果敢にGI、ホープフルSに挑み、先行3番手からレースを運んだが、見せ場もなく11着に沈んだ。それもあってか、前々走の京成杯(GIII、中山2000メートル)では一変。脚質転換に成功して、4コーナー10番手(16頭立て)から豪快に差し切り勝ち。前走の皐月賞も18頭立ての後方11番手から猛然と追い込んだ。結果は6着に敗れたが、勝ったジオグリフとは0.4秒差と追い込みが板についてきたようじゃ。父エイシンフラッシュは2010年の日本ダービーで7番人気の低評価を覆して優勝しておる。追い込み血統の裏付けもあるし、改めて狙ってみる価値はあるはずじゃ。 もう一頭がマテンロウオリオンじゃな。前走のNHKマイルカップ(GI、東京1600メートル)は勝ったダノンスコーピオンを上回る、上がり3ハロンを33秒5の最速タイムで追い詰めた。結果は2着だったが、4コーナーを16番手(18頭立て)のポジションから猛追した末脚は光った。5戦して2勝2着3回と連対率は100%と超堅実じゃ。着実に差してくる脚は、広く直線の長い東京競馬場でこそ生きることは前走のNHKマイルCで証明済みじゃ。まだ1600メートルまでの経験しかなく、父ダイワメジャーもマイルGI3勝と天皇賞・秋と勝鞍は2000メートルまでと距離に不安があるのは確かなんじゃが、まだ底を見せていない魅力があり、人気が落ちれば、馬券的には妙味があるというもんじゃ。

   カス丸 今週も迷うじぇい。東京コースの上がり(最後の600メートル走破タイム)1番はイクイノックスだけど、18番枠になってしまったし、ここは左回り得意のダノンベルーガが本命◎きゃすう。

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