台湾の最大の貿易相手国は中国
対立ばかりが報道される米中、中台関係だが、実際には経済面で互いに深く結びついている。
2017年のデータによると、米国の輸出先として、中国は、カナダ、メキシコに次いで第3位。輸入先では20%余りを占めトップだ。
日本は、米国の輸出先では4位。しかし、金額的には中国の約半分にとどまる。米国の輸入先では中国の約4分の1で、こちらも4位。米国の貿易相手国としては、中国が日本をはるかに上回る。
中国から見ると、輸出先のトップは米国。日本は3位だが、米国の約3分の1にとどまる。輸入先では韓国がトップだが、日本、台湾、米国が僅差で続く。
台湾は輸出も輸入も中国がトップ。とくに輸出は、20年のデータで、中国大陸(香港含む)向けが全体の42%を占めている。米国向けは、中国の3分の1程度だ。
中国の輸入品目では半導体が最大。多くを台湾企業に依存している。「中国が台湾への統一圧力を強めるなかでも、相互依存を高めている」(日経)。