試乗の後はインタビュー
今度は、日産サクラに「試乗」できるワールド「NISSAN SAKURA Driving island」に移動した。1つの島を表現したワールドで、道路沿いに桜が植えられている。エリアごとに満開の花や紅葉が展開されており、一周するうちに春夏秋冬を体感できるつくりで、どこを見ても「映える」島だ。VRChatのカメラ機能で、パシャパシャと写真を撮る。
VR上の日産サクラは自動運転型と、自分で運転できるタイプにわかれており、好きな方を選べる。自分で運転する方は「酔いやすいので注意」と、スタッフから説明があった。
手動運転の場合はハンドルに付いている2つのボールを両手で握り、操作する。右手でVRコントローラーの「トリガー」を引けば前進、左手なら後退だ。
運転席の設定で、シートの高さや前後を調整。これにより、窓からの景色をしっかりと楽しめる。
VR記者カスマルも、運転にトライ。最初は慣れず、カーブで必要以上にハンドルを切りすぎ、いきなり樹木にぶつかる事故を起こす。VRでよかった。感覚をつかむのにはある程度時間がかかるが、美しい景観の中、発表されたばかりの新型車でドライブするのはとにかく楽しい。
「春」のエリアには、日産サクラの充電スタンドを備えたおしゃれなカフェテリアがある。カフェの前で、日産自動車広報渉外部の鵜飼春菜さんに取材した。
新型車の発表だけでなく、こうした試乗体験の場を用意するのもVR上では初めてのことだと鵜飼さん。これまでのメタバース上でのイベントが好評で、さらにVRユーザーに面白いコンテンツを用意したいと考えた中で、今回の実施に至ったとの話だ。
「Driving island」は春夏秋冬や桜の木の移り変わりを表現しているが、日産サクラのカラーも四季を想起させるものを用意した。お披露目会で登場した「ブロッサムピンク」は桜の花を、「ソルベブルー」は夏の空や海を、茶色がかった「暁-アカツキ-」は落ち葉、「ホワイトパール」は雪といった具合で各季節をイメージしたと鵜飼さんは説明した。
今後もユーザーの声を参考にしつつ、同社ではメタバースを活用したコンテンツに力を入れていくとのことだ。