KDDIが提供する携帯電話回線ブランド「povo」に、契約申し込みが集中したという。2022年5月14日に発表した。同ブランドの「povo2.0」というプランは、基本料金「0円」で利用可能だ。この直前の13日には、楽天モバイルが条件によって基本料金「0円」で利用できるプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を、今後終了すると発表していた。
そのため、何らかの理由で「0円」回線を維持したい楽天モバイルユーザーが、一斉にpovoに申し込みをしたのではないかとみるユーザーがインターネット掲示板やツイッター上で相次いでいる。顧客が大量に増えても、povoの回線環境に影響はないのだろうか。
楽天の「0円」運用は終了へ
KDDIは5月14日、「povo」への申し込み集中により、本人確認作業に時間を要する事態が発生しているとサイト上で発表した。その後、スタッフの増員により5月16日19時ごろに問題は解消したと、同日に説明している。
J-CASTトレンドはKDDI広報に取材した。新規申し込みが週末にかけ増加したとのことだが、増加理由や新規契約の件数については回答を差し控えた。
楽天モバイルが2021年4月8日から提供している「Rakuten UN-LIMIT VI」。同プラン契約者の1回線目については、月々のデータ利用料が1GB(ギガバイト)以下であれば、基本料金はゼロだ。このプランは7月1日に廃止され、利用者は3GB以下の場合は1078円(税込)と料金体系を改めた新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」に自動的に移行させられる。基本料「0円」ではなくなるのだ。
「povo2.0」も、前述通り基本料金は0円。利用者は必要に応じ、使用したいデータ通信量を「トッピング」という形で購入する。前述通り、今回は基本料金「0円」で回線を利用している「楽天モバイル」の利用者が「povo」への「移住」を図り、申し込みが集中したのではないかとインターネット上では指摘されている。