■ヴィクトリアマイル「カス丸の競馬GI大予想」
 大混戦を突き抜けるのはレイパパレ!?

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本命候補とは紙一重の実力馬がズラリ

   カスヨ 私は4頭あげとくわ。第一にアカイイトよ。昨年のエリザベス女王杯(阪神2200メートル)で初GI制覇。今年も金鯱賞では3着と馬券に絡んでいるんだけど、大阪杯では10着と案外だったわね。今回は初のマイル戦となるが、末脚には定評があり直線の長い東京コースは合っているはずよ。前走の成績が案外だったため人気は落とすと思われるが、実績は上位でありスタミナの消耗戦になれば勝ち切るところまであると思うわ。 2頭目はマジックキャッスルね。昨年の3着馬よ。クイーンステークス(GIII、函館1800メートル)を最後に馬券に絡むような成績を収めていないんだけど、ヴィクトリアマイルはリピーターレースの傾向があるわ。牝馬限定GIを現役最多の11勝している名門、国枝栄きゅう舎は勝ち方を知っているはずよ。大舞台での復活にも期待しているわ。 次がソングラインよ。東京のマイル戦は昨年のGI、NHKマイルカップで2着、富士ステークス(GII)で1着とパーフェクト連対。コース実績があり上位争いをすると思われるけど、重馬場経験がない点と海外帰りという点を割り引いて抑え評価にしとくわね。帰国初戦で体調さえ整っていれば好勝負になるはずね。 最後はクリノプレミアムよ。前々走の中山牝馬ステークスでは15番人気の低評価を覆して1着、前走の福島牝馬ステークス(GIII、福島1800メートル)も2着と好調をキープ。中距離実績もあり、GI初挑戦でも今の勢いがあれば上位争いをするかもしれないというところに賭けてみるわ。

   ガジュマル爺 わしも4頭じゃ。先ずはソダシじゃな。1600メートル戦はダートGIの前走、フェブラリーステークス(東京)を含め、4戦3勝3着1回と、すべて馬券圏内(3着以内)。その3勝が、2歳時のアルテミスステークス(GIII、東京)とGI、阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神)に3歳牝馬クラシックの桜花賞(GI、阪神)勝ちだから、超優秀。札幌記念(GII、2000メートル)勝ちなどもあるが、マイル適性はピカイチじゃ。負けたレースはすべてGIの1800メートル戦とダート戦で敗因もはっきりしている。予報では天候が悪く、馬場状態が心配されるものの、力がいるダート戦の経験が生きてきそうじゃ。先行できる脚は強み。東京コースも経験済みじゃ。昨秋以降、古馬(4歳以上)と対戦するようになってから、なかなか勝てないレースが続いておるんじゃが、デビュー戦から乗り続けている吉田隼人騎手とのコンビで「白毛の女王」復活じゃ。 次がアンドヴァラナウトじゃ。父は2004年にNHKマイルカップと日本ダービーを制したキングカメハメハ。母は2012年のマーメイドステークス(GIII、阪神2000メートル)勝ちがあるグルヴェイグ、その父に7冠馬のディープインパクト、母が1996年のオークス、翌97年の天皇賞・秋を勝った名牝、エアグルーヴという超良血。そこを見込まれ、レースでは常に1、2番人気に推されるものの、初勝利まで3戦を要すなど、品の良いお嬢様気質が災いしてか、なかなかスッキリ勝ち切ることができなかったんじゃ。その素質を開花させたのは昨年のローズステークス(GII、中京2000メートル)。先団の後方から上がり3ハロン(最後の600メートル)をメンバー最速の33秒8の差し脚で初めて重賞制覇したんじゃ。初の東京コースとなるが、左回りは新潟(出雲崎特別、1勝クラス。2000メートル)や中京のローズS勝ちと下手じゃないぞ。1600メートル戦も前走の阪神牝馬ステークス(GII、2着)を含め4戦1勝2着3回とすべて連対(2着以内)。順調に使われて、このレースに照準を合わせたローテーションも好感がもてるというもんじゃ。 3頭目はテルツェットじゃ。昨年は4連勝でこのレースに臨んで3番人気に推されたものの、初のGI挑戦の壁は高く14着の大敗を喫したんじゃが、とはいえ10戦して重賞2勝(GIII、ダービー卿チャレンジトロフィー。中山1600メートルとGIII、クイーンステークス)を含む6勝3着1回と勝率6割は優秀。なかでも、マイル戦は5戦4勝で、距離適性はありそうじゃ。前走、中山牝馬ステークスは4コーナーを16頭立ての最後方から34秒0の脚で追い込んだんじゃが、0.2秒差の5着(勝ち馬は、クリノプレミアム)。ただ、今年初戦のレースだったことを考えれば、ここは変わり身が期待できるというもんじゃ。適距離の1600メートルに戻って、上位争いは間違いないはずじゃ。 最後はデゼルじゃな。2020年にデビュー戦(未勝利戦、阪神1800メートル)、次走のスイートピーステークス(リステッド、東京1800メートル)と2連勝で臨んだGI、オークスでは、デアリングタクトに次ぐ2番人気に推されたほどの素質馬じゃ。スイートピーSで見せた驚異的な上がり(最後の600メートル)32秒5の決め手が評価されたものじゃったが、結果は11着。ただ、その瞬発力はマイル戦でこそ魅力十分じゃ。昨年のこのレースは8着だったんじゃが、勝ったグランアレグリアには離されたものの、2着のランブリングアレーとは0秒2差。上がり3ハロン33秒2の脚は光ったわい。今年1月の愛知杯(GIII、中京2000メートル)で3着、前走の阪神牝馬ステークス(GII、阪神1600メートル)も後ろから追い込み3着と、調子も悪くない。2000メートルの中距離をこなす力があるので、東京コースなら問題ないはずじゃ。流れに乗った競馬ができれば、差し脚が生きてくるはずじゃ。

   カス丸 目移りして仕方がないじぇい。しかし、ここはスタミナとスピードを備えたソダシが本命◎きゃすう。

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