米グーグルが新機種のスマートフォン(スマホ)「Pixel 7」を、2022年秋に発売する。5月12日に開発者向けイベント「Google I/O」で発表した。
基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載する端末は、OS開発元のグーグルや韓国サムスン電子の「Galaxy」をはじめ、多数のメーカーがしのぎを削る。日本で特に売れている機種はどれだろうか。
キャリアごとに人気機種が違う
大手携帯電話会社の公式サイトでは、「売れ筋ランキング」のように人気のスマホ一覧を掲載している。
NTTドコモのオンラインショップの週間売れ筋ランキング。直近の5月2日~8日の1位と2位はiPhoneシリーズだ。3位にAndroid機種のソニー「Xperia 5 III」が入る。
ほかにトップテン入りしたAndroid機種は、7位にFCNTの「arrows We」、8位「Galaxy S22」、10位「Galaxy A52 5G」だった。iPhone人気の強い中、AndroidではXperiaにarrowsと国産メーカーが見られる。
au(KDDI)オンラインショップ(4月1日~2022年4月30日)のランキングでは、2位、4~7位、9~10位がiPhoneシリーズだ。かたやトップは「Galaxy S22 Ultra」。3位が「Galaxy S22」。8位が「Xperia 5 III」だった。
「楽天モバイル」の売れ筋ランキング(5月12日付)だと、1位はiPhone 13で、2位が中国OPPOの「Reno5 A」。3位がiPhone SE(第3世代)、4位「OPPO A55s 5G」、5位が「AQUOS sense6」。6位がAndroid搭載の「Rakuten Hand」、7位~9位がiPhone系。10位は「Xperia 1 III Lite」だった。OPPOの「Reno5 A」「A55s 5G」のOSは、Androidをベースに独自開発した「Color OS」だ。
なおソフトバンク公式サイトでは、こうしたランキングのページは見つからなかった。
近年は「シャープ」が健闘
市場調査を行っているBCN(東京都千代田区)は、全国の家電量販店やECサイトでのデータをもとにスマホの売上高を集計、発表している。
4月の月間ランキングを見よう。iPhoneは引用から除き、Androidスマホ上位5機種のみをピックアップする。
最も上位は9位で、「arrows We」(ドコモ版)。以下、12位に「AQUOS wish」(Y!mobile版)、13位に「Galaxy A22 5G」(ドコモ版)、16位に「Xperia 10 III」(ドコモ版)、17位にOPPO「Reno 5 A」と続く。
直近のデータ、5月2日~8日の週間ランキングだと、iPhoneが上位を独占する中、Androidスマホからは13位に「AQUOS wish」(Y!mobile版)がランクイン。14位に「arrows We」(ドコモ版)、15位が「Pixel 5a」(ソフトバンク版)。16位が中国Xiaomiの「Redmi Note 11」(SIMフリー)、18位が「Galaxy A22 5G」(ドコモ)だ。
調査会社・MM総研が22年2月9日に発表した携帯電話市場の調査結果によると、2021年(1~12月)の国内スマートフォン出荷台数は3374.4万台だった。
メーカーごとの出荷数では、1位はアップルの1681.5万台(シェア 49.8%)、2位がシャープの388.4 万台(11.5%)、3位がサムスン電子で 269.7 万台(8%)、4 位がソニーの 250.7万台(7.4%)、 5位がFCNTの208.3万台(6.2%)だった。
同MM総研の過去の調査を見ると、2017年では1位がアップル、2位がソニー、3位がシャープだった。しかし18年・19年・20年、そして21年では4年連続でアップルに次ぐ「2位」の地位にいる。