日本KFCホールディングスは、展開する「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」一部店舗で、商品のうち「ポテト」を2022年5月9日から販売休止中だ。「世界的な物流網の混乱やコンテナ不足などの影響により、物資の輸入遅延が継続的に発生しているため」と、説明している。
21年末から続く輸入ポテトをめぐっての混乱は、フライドポテトを販売するファストフードチェーンを巻き込んだ。ただKFCの場合、ちょっと意外なリアクションが消費者から起きている。
価格そのままで「代替品」を
該当商品は「ポテトS」、「ポテトL」、「ポテトBOX」だ。対象は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県の一部店舗で、詳細は公式サイトのお知らせに掲載されている。
ファストフードチェーンでフライドポテトは、人気が高い。昨年来、一時販売休止が発表されると、インターネット上では悲しみの声が広がる。KFCの今回の発表でも同様だ。しかしKFCは、とっておきの秘策を用意していた。
日本KFCホールディングス広報はJ-CASTトレンドの取材に、
「現在発売休止中の店舗では、セットメニューのポテトの代わりとして、価格はそのままで『ビスケット』か『カーネルクリスピー』を選べるようになっています」
と話した。どちらも人気のあるサイドメニューだ。ツイッター上では「ポテトないけど、(ビスケットorカーネルクリスピーが好きなので)うれしい」という投稿が見られる。
実は、2021年10月にも「ポテト」の一時発売休止を実施していたが、「ビスケット」「カーネルクリスピー」いずれかを同じ価格で提供していたという。「『ポテト』の休止を悲しむ人もいましたが、(「ビスケット」「カーネルクリスピー」が)人気メニューであることや、選んで頂けることもあって好評でした」と、広報は話した。