あしなが育英会の大学奨学生を中心とするあしなが学生募金事務局(東京都千代田区)は、全国47都道府県をリレーでつなぐ「あしなが学生募金 全国募金リレー」を、2022年5月から12月まで実施する。
スタートセレモニーは5月13日に東京の新宿駅西口・小田急百貨店前で開催。
本格的な街頭募金は2年半ぶり
遺児の奨学金を募る「あしなが学生募金」は、1970年以来4月と10月に一斉街頭募金を実施してきた。コロナ禍が影響し2019年10月を最後に控えていたが、遺児の進学を守るためには必要だと学生から声があがり、2年半ぶりに街頭募金が本格復活する事となった。事務局長の寺本龍正さん(中京大学4年)は、「進学を諦め、数少ない選択肢の中で生きていくしかない遺児が、将来に夢と希望を抱き、自由に学ぶためには皆さんの力が必要」だと発表資料のなかで語っている。
5月13日のスタートセレモニーでは、寺本さんや全国各地の地区代表らが呼びかけに参加。あしなが育英会が進めている、「遺児家庭への物価上昇に関する緊急アンケート」の結果も発表される予定だ。その後は毎週土曜に、北海道から順に2つの県の複数の主要駅前等で、あしなが大学奨学生と中高生中心のボランティアが募金を呼びかける。集められた募金は2分の1が、国内の遺児と親に障害がある子どもの奨学金、2分の1がサブサハラ・アフリカ49か国の遺児の奨学金として、あしなが育英会に寄付される。