カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。先週の春の天皇賞・春はガジュマル爺が〇◎△で三連複当てたじぇい。やっとこさきゃすう。今週は距離も短くなってNHKマイルカップ(2022年5月8日、東京競馬場、芝1600メートル)だじぇい。3歳のマイルのチャンピオンを決めるレースきゃすう。どんぐりの背比べで、毎年このレースは悩むじぇい。2週連続当てたい爺の本命◎は1番人気が予想されてるセリフォスきゃすう。爺はとにかく1番人気を本命にすることしか能がないみたいだじぇい。
ローテーションが不安なセリフォス
ガジュマル爺 何を言うか、カス丸。わしはいつも言っておるように一番強い馬を本命◎にしておるだけじゃ。このレースではセリフォスが一番強いんじゃ。この馬は新馬戦(中京)から前走のGI、朝日杯フューチュリティステークス(阪神)まで、すべて1600メートル戦で4戦3勝と堅実じゃ。しかも新馬戦で破った(2着)ベルクレスタがその後のアルテミスステークス(GIII、東京1600メートル)で2着、GIの桜花賞(阪神1600メートル)で7着じゃ。2走目のGIII、新潟2歳ステークス(新潟)では4コーナーを6番手(12頭立て)から上がり3ハロン(最後の600メートル)を32秒8の差し脚で2着のアライバルに1馬身4分の1差をつけて快勝したんじゃ。そのアライバルがGIIIの京成杯(中山2000メートル)で4着、GIIのスプリングステークス(中山1800メートえ)で2着じゃった。3戦目のGII、デイリー杯2歳ステークス(阪神)でも、メンバー最速の上がり33秒4を繰り出すなど、3連勝のレース内容は濃いといっていいじゃろ。前走の朝日杯FSは直線で抜け出したところを勝ち馬のドウデュースとの差し比べに敗れたものの、2着はちゃんと確保しておる。差し脚の確かさとその能力の高さを示したんじゃ。父のダイワメジャーは2004年の皐月賞(GI、中山2000メートル)や06年の天皇賞・秋(東京2000メートル)とマイルチャンピオンシップ(京都1600メートル)のGIを2連勝。翌07年には安田記念(東京1600メートル)とマイルCSのマイルGIを連覇するなど、スピードを武器にGIを5勝した名馬じゃ。この産駒は早熟な血統で早くして完成度の高い馬が多いんじゃ。前走からレース間隔が空いたことが不安なんじゃが、順調に調教を積んでおり、出走態勢は整っておるとみて間違いないわい。
カス丸 ふーん、しかしダントツの強さというほどでもないきゃすう。穴狙いのカスヨ姉さんの本命◎はアルーリングウェイだじぇい。
カスヨ 爺と違って、伏兵的存在ね。でも、勝つのはこっちよ。2歳新馬、2走目の万両賞(阪神1400メートル)、3走目のエルフィンステークス(リステッド、中京1600メートル)と戦績からスピード勝負になっても対応はできそうなのが強みよ。前走の桜花賞(GI、阪神1600メートル)では不利がありながら勝ち馬からは0.2秒差の8着と差がなく、成績ほど大きくは負けていない。桜花賞からの臨戦では、メジャーエンブレム、アエロリットが勝ち、近2年もレシステンシア2着、ソングライン2着と好成績を収めているわ。中京コースでのエルフィンS勝ちがあることから左回りは問題なさそうだし、しかも強い勝ち方だったから、左回りに変わるのはプラス材料になるわ。
カス丸 ふーん。本番と同じ左回りで勝っているのは強みかもきゃすう。爺の対抗〇は、そのアル―リングウェイ。カスヨさんはプルパレイだじぇい。
カスヨ そうよ。またまた伏兵よ。プルパレイは2走前のクロッカスステークスでは出遅れたため、それまでの前につける競馬ができなかったんだけど上がり3ハロンを32秒5の末脚で追い込んで2着。前走のファルコンステークス(GIII、中京1400メートル)も出遅れながら中団を追走して、直線は上がりのかかる馬場ながら、上がり3ハロンを35秒9で差し切り勝ちと、競馬の幅が広がったのは好材料よ。左回りは4戦して2勝2着2回とパーフェクト連対。GIだけに出遅れると勝ち切るまでは難しいけれど、確実に追い込んでくる末脚が魅力十分よ。
カス丸 先週は人気上位陣で決着したけど、今年のGIは伏兵が大活躍だじぇい。今週もどんなのがいるか楽しみきゃすう。