今週も伏兵が勝つのか
カスヨ 私は3頭あげとくわ。まずはシルヴァーソニックよ。昨年のジューンステークス(3勝クラス、東京2400メートル)を勝ち、オープン入り後は勝ち星がないけど、3走前のステイヤーズSで3着、年明けの万葉Sも3着、前哨戦の阪神大賞典も3着と長距離適性が高いわね。昨年の松籟ステークス(3勝クラス、阪神3200メートル)も3着と、3000メートル以上の長距離レースでは相手なりに走るのが強みね。決め手では劣るけど、上がりのかかるレースとなれば好走の可能性が見込めるわ。次がディバインフォースよ。昨年のステイヤーズSの勝ち馬だわ。前走の日経賞は前が残るスローな展開に泣かされて11着と人気を裏切る成績になったんだけど、力負けじゃなかったわね。GIで緩みのない消耗戦になればスタミナ自慢のこの馬が勝ち切るところまで考えられるわ。最後がマカオンドールね。5走前の木曽川ステークス(2勝クラス、中京2200メートル)から徐々に距離を伸ばして2走前の万葉Sでは格上挑戦ながら1番人気に支持され、勝ち切っているわよ。距離を伸ばしながら、4レースすべてで上がり最速をマークして馬券に絡んでいるわ。前走は道中が後ろ過ぎたために4着となったけど、悲観する内容ではなかったわ。この馬の末脚なら、馬券に絡む可能性は十分よ。
ガジュマル爺 わしも同じく3頭あげとくぞ。最初がユーキャンスマイルじゃ。2020年の天皇賞・春の前哨戦、阪神大賞典勝ち以来、勝ち星から遠ざかっておるんじゃが、長距離レースでの安定感は大きな強みのはずじゃ。菊花賞(2018年、京都3000メートル、3着)や天皇賞・春を含め、3000メートル超のレースは8戦して掲示板(5着以内)を外したのは、昨年の天皇賞・春(9着)だけじゃからのお。今年初戦で前走の阪神大賞典は5着じゃったが、勝った馬(ディープボンド)とは0.6秒差。きっちりとローテーションを守って、大事に使われている点と叩き2戦目で上積みが見込める点、フィエールマン(2019年、20年春の天皇賞馬)やアーモンドアイ(2020年のジャパンカップなどGI9勝)といった超GI馬と戦ってきた経験はプラスじゃ。7歳馬じゃが、脚の使いどころ一つで突き抜ける力はまだあるはずじゃ。2頭目はマイネルファンロンじゃな。天皇賞・春で有利とされる先行勢の1頭じゃ。こちらも7歳馬で、すでに34戦を走っているが、長距離レースは馬と騎手の経験がモノをいうレース。鞍上の松岡正海騎手は2009年に12番人気のマイネルキッツで大波乱を演じて優勝(2着はアルナスライン)した経験がある。マイネルキッツは前哨戦の日経賞で2着したものの、ステイヤー資質が疑問視されて人気の盲点になったんじゃ。使ったレースこそ違うが、マイネルファンロンも前走AJC杯(GII、中山2200メートル)を2着(11番人気)と好走。ローテーションは空いたが、年齢を考えれば、十分に間隔を空けての出走はプラスに働きそうじゃ。昨年の新潟記念(GIII、新潟2000メートル)で初の重賞制覇を飾った超遅咲きだが、マイネルの勝負服が格言どおりの「人気薄の逃げ馬」で一発を狙うんじゃ。最後の1頭がテーオーロイヤルじゃ。4戦目の未勝利戦(阪神2400メートル)を勝ち上がるまで時間がかかったが、その後に4連勝してきた上がり馬じゃ。前走のGIII、ダイヤモンドステークス(東京3400メートル)は先団から楽に抜け出し、2着のランフォザローゼスに2馬身2分の1差をつけて快勝したんじゃ。キャリア9戦で重賞レースの経験も前走と青葉賞(GII、東京2400メートル、4着)だけ。勝ったレースはすべて2200メートル超とステイヤー資質は十分に備えていそうじゃ。初のGI挑戦だが、4歳馬の勢いが怖いというもんじゃ。
カス丸 うーむ、2強で決まりか、違うのか。迷うじぇい。ここは内枠で先行でき、末脚しっかりのアイアンバローズが本命◎きゃすう。