沖縄「軽石被害」は終わっていない 真っ白なビーチに今も押し寄せる

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「取っても取っても...」

   続いて、沖縄本島中部・北谷町の安良波(あらは)公園内にある「アラハビーチ」を取材した。直線状のロングビーチで、中央に位置する遊泳区域内の砂浜には軽石があまり見られず、きれいだ。

   一方、南北に広がる遊泳区域外には、「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」のビーチ同様、軽石が灰色の筋状に漂着していた。巨大とまでいかないが、小石サイズのものがごろごろ転がっている。ビーチには数十の利用客がおり、寝転んだり、波打ち際で遊んだりと自由に過ごしていたが、軽石を不安げ、あるいは物珍しそうに眺める人はおらず、気に留めていない様子だった。

   ビーチの監視業務にあたる、北谷海人の会(ちゃたんうみんちゅのかい)の担当者によると、海岸の景観を損なっていること、ビーチで楽しめるジェットスキーなどのアクアスポーツの実施に支障が出ることなどから、「遊泳区域内を優先して、ライフガードが適宜、除去に当たっている」。

   酷いときは、軽石が海面に固まって浮いていたこともある。「最近はちょっと減った」そうだが、依然として漂着量が読めない日々だ。担当者は最後に、こう漏らしていた。

「まだまだ、軽石漂着は続いています。取っても取っても、という感じ」
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