知床半島は「海の難所」 63年前には85人遭難の大事故

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強風で海岸にたどり着けない

   歴史に残るのは1959年4月6日に起きた大災害だ。北海道総務部の「ほっかいどうの防災教育ポータルサイト」によると、4月5日は沿海州、日本海、本州南岸の低気圧を含む深い気圧の谷の中に北海道が入っていた。21時に秋田沖に進んだ低気圧(994hPa)が6日9時には網走付近に達し(986hPa)、21時にはさらに発達してオホーツク海中部に進んだ(982hPa)ため、北海道付近の気圧の傾きが大きくなった。

   羅臼町では、6日14時ごろから知床山脈を吹き下ろす「だし風」が急激に強まり、雪をまじえて最大45メートルに達するともいわれる暴風となった。

   この影響で、知床半島知円別から同ペキンノまで約二十四キロの距離にわたって操業していたスケソウ刺網漁船が、わずか3~4キロの海岸にたどり着くのもままならず次々と遭難、15隻が沈没・転覆し、死者・行方不明あわせて85人に達した。このほか、家屋全壊30、同破損87棟の被害があったという。

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