ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の高額転売は、終わりが見えない。同機を扱う販売店の間では、購入資格に一定の条件を設ける、あるいは箱に何かを記載するといった対策が講じられてきた。
一方、3月から4月にかけ、フリマアプリ「メルカリ」では、こうした対策を施されつつも出品されているPS5が数十件見つかる。
ペンで名前記入、コントローラーに「×」印
「ゲオ」では店頭でのPS5の受取時に、コントローラーの梱包材に「×印」を記入させる、という策を実施。21年12月6日にゲオホールディングス広報にJ-CASTトレンドが取材したところ、「転売における商品価値」を下げることが目的との説明だった。
またゲオやTSUTAYAでは、PS5の外箱に、「開封済シール」という剥がしづらいシールを貼り付け販売してきた。これも転売対策が目的だ。シールは、PS5のメーカー、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが配布している。
「ねとらぼ」の2021年10月26日付記事によると、家電量販店「ノジマ」ではPS5購入者に対し、マジックペンで商品に名前を書かせるという策を講じている。同記事によると、PS5の「海外への流出」を防ぐための策という。
3~4月のメルカリを調べると、3月27日に購入したと説明のあるPS5通常版出品が見つかった。販売価格は7万9000円だ。出品者はノジマで購入し、その時に名前を書かされたのだろうか。商品写真のPS5外箱には同社の名前がプリントされたステッカーが貼られており、説明文には「箱に名前記入あり」と書かれている。
ゲオで4月21日に購入したという、9万円のPS5。商品写真のPS5には「開封済シール」が貼られているうえ、出品者は「コントローラーの袋に×印がついております」と説明している。
店頭販売、即転売
なお4月22日からは家電量販店「エディオン」も、「開封済」シールをPS5に貼って店頭販売をしている。これはクレジット決済機能付きの「エディオンカード」会員でかつ過去にPS5の購入履歴のない者しか買えない。なお、「エディオンカード」の年会費は1078円(税込)だ。
一方、4月22日には早くも「(同日に)エディオンで購入した」と説明のあるPS5がメルカリに複数出品されている。2件の出品では、箱に「開封済」と書かれたシールが貼ってあるのを確認できた。