「明正堂アトレ上野店」閉店に 創業110年、下町で親しまれた書店

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   「明正堂アトレ上野店」が、2022年5月10日に閉店する。1912(明治45)年3月に、現在の東京都台東区上野に建てられた老舗の書店だ。

   アトレ上野店は、明正堂が営業している最後の書店だった。

  • 年々減少する書店、歴史ある明正堂も閉店に(写真はイメージ・本文とは関係ありません)
    年々減少する書店、歴史ある明正堂も閉店に(写真はイメージ・本文とは関係ありません)
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書店としての新規出店予定なし

   明正堂は、今年で110年目を迎える。公式サイトによると、上野をはじめ、秋葉原や浅草といった東京の下町を中心に店舗を展開してきた。

   しかし、2002年のアトレ上野店出店以降は閉店が相次ぐようになる。「明正堂NTT上野店」が2015年に営業を終えると、その後書店はアトレ上野店のみとなっていた。

   J-CASTトレンドが明正堂に取材すると、専務が応じた。

「今までやっていたような総合書店、一般的な『街の本屋』としての新規出店は予定していません」

と明かした。立地が大きく関わってくることなどの理由から、既存の業態モデルで利益を得ることが難しくなってきたのが背景だと説明する。

   今後は、体験型や特殊な書店などを模索していくと専務。現在、明正堂が営む遊び場「クリップ Book&Art」もその一環だそう。「絵本とアートで遊ぶクリエイティブな空間」というコンセプトで、絵の具や粘土で自由に遊べる体験型のプレイグラウンドを提供している。

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