俳優・歌手の木村拓哉さん主演ドラマが、好発進だ。「未来への10カウント」(テレビ朝日系)の第1話は平均視聴率11.8%(世帯)、6.6%(個人)、最高瞬間視聴率15.7%(世帯)を記録したと、複数のメディアが報じた。
一時は、低視聴率を指摘された時代もあった木村さん。だが、出演した連続ドラマの平均視聴率は10%を下回ったことがない。
「安堂ロイド」苦戦したが
木村拓哉さんが主演を務めるのは「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系・2020年)以来、約2年ぶりだ。その「BG」は、全7話の平均視聴率(世帯)が15.6%と好成績を収めていたと、20年7月31日付「ORICON NEWS」記事が報じている。
木村さんといえば、「高視聴率男」。しかし、2010年以降の主演ドラマは、メディアで「低視聴率」「期待はずれ」などと厳しく指摘される場面が増えた。ただ近年は、テレビだけでなくユーチューブやネットフリックスといった動画配信サービスが拡充し、映像コンテンツの楽しみ方が変わってきている。番組を録画して後から見る人も、いるだろう。その状況で10%台の視聴率は、一概に「低い」と断定できるほどではないだろう。
木村さん主演でワーストの視聴率を獲得しているのが、「安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~」(TBS系・2013年)だ。それまで同じ枠で放送された「半沢直樹」がメガヒットを記録したため、しばしば比較された。「マイナビニュース」14年1月1日付記事によると、平均視聴率は12.8%だった。それ以外の作品は、全てこの数字を上回っている。
多くの名作ドラマを残している木村さんだけあって、根強いファンは多い。「未来への10カウント」についてツイッター上では、「面白い」「次回が楽しみ」と反応は上々だ。視聴率に対しても、厳しい声より「この時代にすごい」「やっぱりキムタク」と高く評価されている。