東京ディズニーシーでは、にぎわいが戻ってきたようだ。千葉県で「まん延防止等重点措置」が2022年3月21日に解除されたのに伴い、入場制限人数を段階的に引き上げている。4月7日は、開園前から並んだという報告も出た。
しかし、その中にはグッズの買い占めのために訪れた客もいたもよう。ツイッター上では、迷惑行為の数々が暴露される事態となった。
「個人で楽しむ量じゃない」
4月7日、東京ディズニーシーでは人気キャラクター「ダッフィー」の新グッズや、売り切れていた限定グッズなどが発売された。
同日に東京ディズニーシーを訪れた、Aさんに取材した。入園者しか買えない限定グッズを求めて、東京ディズニーシーに足を運んだと話す。これらは、オンラインショップでも、入園したことを証明するチケットがないと購入できない仕組みになっている。
開園から2時間程度が経った朝10時半に、Aさんは入園。一番欲しかった商品は、オンライン上ではすでに売り切れだった。園内にある店で購入するためには、「スタンバイパス」が必要になる。店の様子を見ようと向かう途中、「大きめの袋を5個、6個と持っている人がたくさんいた」と話した。
偶然、袋の中身が見えた。同じ商品がいくつもあったそうだ。「個人で楽しむ量じゃない」と、Aさんは感じたという。いったい、何のために――。
ツイッターでは「フェイク赤ちゃん」の報告があった。ベビーカーに、精巧に作られた赤ちゃんの人形を乗せた人たちがいたというのだ。個数制限のある人気グッズを購入するため、「赤ちゃんも1人」と数えることでひとつでも多く手に入れるための手口だ。
Aさんが提供してくれた画像では、ベビーカーに、荷物が大量に乗っている様子が確認できる。誰かが「フェイク赤ちゃん」を載せていたのだろうか。
制限はかけているが
東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドはJ-CASTトレンドの取材に、「個別の案件についてはお答えしていません」(広報)と回答した。一方、対策としてはグッズの買い占めが出来ないように、個数制限や会計回数制限をかけるなどしているという。
オリエンタルランドは、フリマアプリ「メルカリ」と転売対策での連携を2022年3月24日に発表した。しかし、4月12日現在も定価より高額な商品の出品が確認できる。
オリエンタルランド広報によると、公式画像を使ったものなど利用規約に反する出品の削除を実施しており、金額に関しては注意喚起を行っていると話した。