若者層の「3回目」接種が進まない
沖縄と同じように感染者の増加が懸念されているのが東京だ。11日まで5日連続で、前の週の同じ曜日の人数を上回っている。
年代別では、20代が19.4%、30代が18.1%、10歳未満が17%。若い世代の割合が高い状況が続いているが、FNNによると、感染拡大防止の鍵となるワクチンの3回目接種は若い人たちの間で進んでいない。5日までの接種率は都民全体で49%だが、20代は25.6%、30代も30.2%にとどまっている。
全国的にも、ワクチンの3回目接種は滞っている。11日の共同通信によると、1、2回目は人口の80%近くが打ち終えたが、3回目の追加接種は45.4%にとどまる。政府は11日、3回目の年代別接種率について初公表。20~30代が20%台と若い年代ほど低い傾向が判明している。
今後の感染防止策について、国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は共同通信の取材に対し、「3回目接種が一定数進んでいることがブレーキになるが、5月の連休にかけ人の接触機会が増えると、さらなる感染拡大があり得る。年代を問わず接種できる時期が来たら早めに打ってほしい」と話している。