沖縄では病床使用率が急激悪化
コロナの感染者数は、都道府県によってばらつきがある。最も早く感染者が増加し、ピークを迎えた沖縄では、このところ増加傾向が続いている。
沖縄タイムスによると、沖縄県は11日まで、感染者数が20日連続で前週の同じ曜日を上回った。沖縄本島のコロナ病床使用率は52.1%まで上昇し、県は同地域の医療フェーズを4から5に引き上げた。県全体の病床使用率も45.0%と急速に悪化している。50%を超えると「感染まん延期」に相当する。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は11日時点で576.1人。10日時点では571.5人で、2位の東京の382.8人を大きく引き離して都道府県別で最多が続いている。
こうした状況を受けて12日、松野博一官房長官は記者会見で、沖縄県に、県庁と各省との連絡調整に当たるリエゾン(連絡員)チームを同日派遣すると発表した。チームは内閣審議官をトップとする4人体制で15日まで派遣する予定だ。毎日新聞によると、松野氏は「機動的な対応を可能とするよう緊密な連携を図っていく」と述べた。