コロナワクチン買いすぎでは アストラ「不人気」でもノババックス追加

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国産ワクチンも供給準備

   一方で新たなワクチン契約の動きは続いている。日経新聞によると、国内4例目となるノババックスのワクチンは武田薬品工業が2021年12月に承認申請した。武田が技術移管を受け、国内での生産や流通を担う。政府は22年初めからおおむね1年間に1億5000万回分の供給を受ける契約を武田と結んでいるという。

   さらに国内開発のワクチンがある。塩野義製薬は3月4日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、追加接種向けの臨床試験で、米ファイザー製と同等の効果を確認したと発表した。まず追加接種向けで承認申請を目指す。5月以降の供給開始へ生産準備も進めているという。

   日経新聞によると、このほか田辺三菱製薬は子会社がカナダで承認を取得した植物由来のワクチンについて、7~9月の日本での承認申請を目指して治験を進めている。第一三共とKMバイオロジクス(熊本市)は22年中の実用化を目指している。

   朝日新聞によると、政府はすでに3月中旬、1億4500万回分のワクチンを米ファイザー、米モデルナ両社から購入すると発表している。

   新型コロナウイルスに対するワクチンの有効性は実証されているが、3回目は、接種自体が進んでおらず、4回目の接種があるかどうかも分からない中で、購入契約は先手を打つ形で進んでいる。新株が広がってからでは調達が間に合わないという難しさがあるが、購入費があまりにも巨額なため、朝日新聞によると、厚労省のワクチン分科会では、「どれだけの費用をかけ、どれだけの効果をめざすのか議論すべきだ」との意見も出ているという。

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