Windows 7のシェア「11」上回るデータ 20年前誕生「XP」まだ使う人も

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パソコン用OS(基本ソフト)「Windows 7」は、2022年でも一定の使用率を誇る。世界的には、最新の「Windows 11」(21年10月リリース)よりも使用率が高いとするデータがある。09年にリリースされた「7」は、20年1月に開発元・米マイクロソフトのサポートが終了したにも関わらず、だ。

   アイルランドの「Statcounter」というサービスが、「Windows」全体に対する各バージョンの使用率を集計している。22年3月時点で、使用率の世界1位は「Windows 10」で74.82%、2位が「7」で12.11%だ。かたや「11」は8.45%と、「7」を下回る。

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オフライン環境での需要

   Statcounterの日本国内データによると、使用率1位は「10」で79.44%、2位は「11」で8.8%。「7」は3位で6.32%だ。すでに「11」が優勢だが、「7」ユーザーも一定数いる。

   サポートが終了している「7」では、コンピュータウイルス対策といったセキュリティーの強化や、新機能の追加に向けた更新は実施されていない。リスクや不便がつきまとう中、なぜまだ使い続ける層がいるのか。

   ITサポートエンジニアの古賀竜一氏に取材した。佐賀県で「あんしんパソコン相談室」を運営している。話によると、新登場したOSが安定して稼働するようになるには、一定の時間がかかる。パソコン関連市場では「導入は時期尚早」と判断されているため、「11」は本格普及に至っていないと話す。

   一方の「7」。使われ続けているのには、いくつかの理由があるという。

   企業などの事業所や個人の活動には、インターネットに接続されず、オフラインで使用される端末やネットワーク環境が存在する。機械の制御用端末や、年賀状作成にワープロ、写真整理といった作業専用のパソコンといったものだ。

   こうしたオフライン環境では、外部へのネットワーク接続による不正アクセスや情報漏えいとのリスクがほとんどない。「そのため費用やリスクをかけて(OSを)アップグレードする必要がないと判断されて、サポート終了に合わせて(端末を)インターネット回線から外し、そのまま使い続けられるというユーザーをたくさん見てきました」と古賀氏。

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