新日本プロレス所属のグレート―O―カーン(以下、オーカーン)選手が、女児を救助し一躍ヒーローとなった。
屈強な体のスポーツ選手は、威圧感がある。さらに「コワモテ」だと、近寄りがたいかもしれない。しかし、見た目は怖くても心は優しいオーカーン選手のように、これまでも人の命を救った有名アスリートがいた。
ラグビー選手は海外で英雄に
プロレスラーらしい屈強な体つきとコワモテで、悪役として暴れまわるオーカーン選手。だがリングを下りれば、泥酔状態の男性から女児を守り、紳士なコメントをする。その男っぷりに、称賛が集まった。
元プロ野球選手の清原和博さんは、沖縄県で人命救助に当たった。「沖縄タイムス+プラス」が2022年2月24日に公開した記事によると、那覇市内で普通乗用車とスクーターバイクの衝突事故が発生。そこを車で移動中の清原さんが通り掛かった。男性は小雨が降る中、バイクで転倒、けがをした。清原さんは男性を支えて、安全な場所に運んだという。
2018年に死去した、総合格闘家の山本KID徳郁さんも素敵なエピソードを持っている。「NEWSポストセブン」が公開している12年5月3日号の「女性セブン」記事によると、東京の地下鉄都営浅草線・五反田駅の構内で、老齢の男性がホームから線路に転落した。血を流し、動かない男性を線路から抱え上げるべく飛び込んだのが、山本さん。その動きで、周囲の人たちも一緒に助けることになったそうだ。
体をぶつけあうラグビー選手も、たくましい体の持ち主ばかりだ。2020年に解散した日本のラグビーチーム「サンウルブズ」は、遠征先のニュージーランドで英雄になった。チームの公式ツイッターでは、選手たちが車を持ち上げて動かしている様子が動画で2017年4月12日に公開された。持ち上げられた車は、バス移動中にタイヤパンク、スリップ事故を起こしたのだという。地元紙の「The New Zealand Herald」でも取り上げられた。