ウクライナの首都の呼び方を「キーウ」に変更するケースが増えてきた。長年「キエフ」という呼称を使ってきた企業やウェブサイトでは、どのように対応するのか気になる。
外務省では2022年3月31日、ロシア語読みにもとづいた「キエフ」からウクライナ語読みに近い「キーウ」とした。ウクライナとの連帯を示すことが目的だ。同省公式サイトでは4月4日現在、「キーウ」が、また防衛省の「ウクライナ関連」のページでは現在「キーウ」単独表記と、「キーウ(キエフ)」とかっこ書きでの併記の2種類がある。
ウクライナの伝統料理
報道での表記も変化している。朝日新聞(電子版)は4月1日付記事で同社では「『キエフ』を『キーウ』」に変更すると発表。日本経済新聞(電子版)も3月31日付記事で、「首都キエフ周辺で(ロシア軍が)防御姿勢を強めている」など、「キエフ」呼びだった。4月1日付記事では「首都キーウ(キエフ)周辺で〜」と、初出時はキエフを併記する形式となった。
キエフを冠した「チキンキエフ」という鶏肉料理がある。キエフ風カツレツとも呼ばれる。コンビニエンスストアのミニストップではウクライナの伝統料理として、ホットスナックで「チキンキエフ」を販売している。ツイッター上では、これが「チキンキーウ」に変わるのではないかと考える人が複数いる。
J-CASTトレンドがミニストップ広報に取材すると、現状では名称変更の予定はないとのことだった。ただ、今後の情勢によってはわからないと話した。