「これがのり弁当」に「これがチキン南蛮弁当」...。コンビニエンスストアのローソンが販売中の弁当の名前は、まるで誰かに説明をしているようだ。
この奇抜なネーミングを紹介したツイートがツイッター上で、大反響に。コンビニエンスストア大手のローソンに弁当について聞いたところ、実は以前からこの名前だったという――。
「これはお弁当の記憶を失った人に向けた丁寧なメッセージなのだ...」
「ローソンの本日発売の新商品、お弁当の記憶を失った人に何弁当なのか丁寧に教えてあげている」
「これが弁当」シリーズをおもしろおかしく紹介したこのツイートは、3万2000件以上のリツイートと16万超の「いいね!」で大きな反響を呼んだ。
ツイートをした薔薇子™(@vallaco)さんは、ローソンのヘビーユーザーだ。そのうえ、毎週金曜日に更新、翌週の火曜日発売の新商品紹介ページを欠かさずチェックするほどの大ファンだと話す。
2022年3月29日の新商品のページには、「これが弁当」シリーズが新商品として6つ並ぶ。それを見た薔薇子™さんは、「落ち着いたトーンで先生のような人が話している印象を受けた」そう。
その上で、「これはお弁当の記憶を失った人に向けた丁寧なメッセージなのだ...」とも受け取れるように感じたため、これを広めたいと思いツイートをしたそうだ。結果、ツイートは「大バズリ」。薔薇子™さんは、「大好きなローソンの新商品が話題になってとても嬉しく思っております」と話した。
販売元のローソンにも取材した。商品開発担当者によると、「これが弁当」シリーズは昨年3月から発売しているという。
「1年前から販売していた事もあり私たちの力不足も感じています...」
商品名に「これが」と入っている理由はそのコンセプト。ド定番・ド直球の人気メニューを素材や製法にこだわり、「これが王道だ」との思いを込めたことが由来だという。
今回、商品のリニューアルにあわせて「のり弁」を新商品として発売。そのため、「このタイミングでこのように注目いただいた事について大変嬉しく感じています」と話すが、一方で
「1年前から販売していた事もあり私たちの力不足も感じています...」
と商品開発担当者。しかし、ツイートをきっかけに話題になったことはやはり嬉しいそう。
「話題になっていると聞いた時は最初何のことだろうと思いましたが、ツイートを見て後からじわじわきました。ツイートした方のワードセンスがとても良かったんだと感じています」