コロナ「第7波」忍び寄る 「まん防」解除早々の急増は「BA.2」の疑い

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来月上旬には9割が置き換わる

   再拡大に対し、専門家の間で改めて警戒感が高まっているのは、オミクロン株の主力が急速に「BA.2」置き換わっているからだ。3月26日の産経新聞が詳しく解説している。

   国内で流行するオミクロン株は、当初は系統株「BA.1」と、その表面のスパイクタンパク質に1か所変異が入った「BA.1.1」だった。感染が広がるにつれて「BA.1.1」が主流になった。

   オミクロン株の解析を行っている東京大の佐藤佳(けい)准教授(ウイルス学)によると、「BA.1.1」は「BA.1」よりやや感染力が高いが、特性はほぼ同じと考えられている。一方、「BA.2」はスパイクの塩基配列が「BA.1」と大きく異なっており、より感染性を高めているとみられる。すでにデンマークや英国では主流株が「BA.2」にほぼ置き換わり、フィリピンなどの東南アジア地域でも顕著な増加傾向にある。

   佐藤准教授は「『BA.2』の割合が増えている他国で感染の再拡大が起きているように、置き換わりが進む中で人流が活発になると、日本でも感染が拡大するだろう」と指摘している。

   気になるのは感染力やワクチン効果、一度オミクロンに感染した場合の免疫力だ。

   東大などの研究チームの動物実験の結果によると、「BA.2」は肺組織に早く広がりやすく、「BA.1」への感染による免疫が「BA.2」には効きづらい可能性もあるという。海外では「BA.1」感染者の「BA.2」への再感染も報告されているという。

   ワクチン効果に関しては、英国のデータによると、発症予防効果は、2回接種から25週以降で「BA.1」は10%、「BA.2」は18%。3回目接種だと、2~4週後で「BA.1」が69%、「BA.2」は74%に高まり、10週以降は「BA.1」が49%、「BA.2」は46%に減少するなど同様の傾向を示しているという。

   国立感染症研究所のデータによると、5月初頭には国内で9割が「BA.2」に置き換わると想定されている。

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