はつめ「ゲーマーは時代の先取りだったか」 メタバースのずっと前から...

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いしたにまさき:エルデンリングの話に戻りますけど、そういう優れた参加型の愉快なマップの要素がありつつ 、やっぱダークファンタジーというところが大きいですよね。ゲーマーだったり、中高生ってダークファンタジー大好きですよね。

はつめ:そりゃ、かっこいいから好きになっちゃうよ!!!!装備のディテールとか敵の見た目とか、全男子好きそうな見た目してるじゃないですか。
  • 「本当に面白いタイミングに生きてるなぁって」
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遊び方が無限大

いしたに:そうなんだよなあ。まさに王道ダークファンタジー。

はつめ:自分だけのルールを作ってプレイする(縛りプレイ)のもできるので、マジで遊び方が無限大。友達は初期装備で、最初の場所にいるボスと3時間戦ってた。

いしたに:やるなあ。

はつめ:3時間目に配信みたけど、全然「死に続けて」ました。

いしたに:あ、そこですね。「死にゲー」のワードも解説お願いしたいです。「死に続ける???」という読者の疑問の顔が今、見えました。

はつめ:簡単だ、死ぬんだよ、突然。ちゃんと説明すると、うーんと言葉通りに説明するならば、「死にやすい(ゲームオーバー)ゲーム」。

いしたに:はいはい。でも、それって普通はつらいでしょ。

はつめ:実際には、何度も同じところをやり直してや~っと次に進める!みたいなのが多いかと。もうここからすでに"真のゲーマー"厳選、始まってると思います。

いしたに:ああ、「これで心が折れないやつらだけがついてこい!」ってことか。

はつめ:そうそう、個人的な感想ですけどね。フロム・ソフトウェアが出すゲームは、本当にゲーム好きか胆力がある人か、もしくはドMしか笑顔でできないと思ってます、私は。

いしたに:それは同感なんですけど、それにしても、異様に「みんなやってるなあ」という感じがあるんですよね。
   去年の年末ぐらいから、「次の覇権ゲームきて欲しい」という話を何度かしたと思うんですけど、瞬間最大風速的には、エルデンリングがそれぐらいの勢いありそう。

はつめ:あ、そうだそうだ。フロム・ソフトウェアのゲームって、基本的に配信NGだったんですよね。エルデンリングの発売後に、フロムから配信などに関するガイドラインが更新されて「収益化なしであれば投稿、配信していいよ~」って形になったので、「今までできなかった分配信してやる!」みたいなのを、みんなやってる印象です。

いしたに:ああ、そういう背景があるのかー。それは納得感ある。

はつめ:今まで目にしなかった分、今回はやってるのが異様に見えるだけで、実は元からユーザー自体は大量にいましたからね。フロムゲー。

いしたに:それが、配信オッケーになったおかげで可視化されたんですね。そういう複合的な「待ってました感」の結果なんですね、このエルデンリングの勢い。
ちょっと整理するとこういうことですね。

・人気ソフトハウスの新作
・オープンワールド
・ダークファンタジー
・配信解禁

はつめ:そういうことです!

もう一つの世界がある感じ

いしたに:私はゼルダの「ブレスオブザワイルド」のときに、オープンワールドの洗礼を受けているのですが、オープンワールドでかつ面白いのを一度味わってしまうと、ちょっとほかはできないなという感じはありますね。でも、ゼルダももう発売から5年とか経過しているわけで、このエルデンリングでオープンワールドの楽しさを味わう人たちが、また増えるんだなあ。

はつめ:オープンワールドの中毒性、すごいと思う。

いしたに:まあ、私は今でもゼルダやってますしね。ゲームを攻略したいというよりも、この世界に浸りたいとなってしまうので、いつでもできるし、やろうと思えばクリアまで全部できるし、クリアしてもまたいつでもできる。

はつめ:うんうん。

いしたに:なんて言えばいいんだろう。その世界に行くんじゃなくて、その世界に帰るって感覚なんですよね。あれはなんですかね。

はつめ:もう一つの世界がある感じ。

いしたに:だから、これ言うと怒られるかもしれないんですけど、メタバースとか言うでしょ、なんかあちらこちらで。「いや、そんなのとっくにゲームの世界では常識だよねえ」としかw

はつめ:わかる。

いしたに:ということで、メタバースメタバース言う前にオープンワールドの本格派のゲームをなんか1つでもやってくれと思ったりはします。

はつめ:ゲーマーは時代の先取りだったか...。

いしたに:オープンワールドの始祖ということで言うと諸説あり、一応、SEGAの「シェンムー」がはじまりということでいいみたいなんですが、シェンムー1999年発売です。すでに20年以上の歴史がある。

はつめ:98年生まれの私と、いい勝負してますね。

いしたに:同じだwww。まあ、シェンムーは売上的には振るわなかったんですが、それが20年経過してこうなっていると、なんかこうグッとくるものがあります。

はつめ:なんかアレですよね、ゲームの歴史って、自分たちが始まりから今に至るまで見ているわけじゃないですか。

いしたに:そうですね。

はつめ:そうとなると、本当に面白いタイミングに生きてるなぁって思います。

(次回に続く)

【連載】はつめ降臨 成長する連載「第二形態」

はつめ
現在フリーのストリーマーとして活動している元プロゲーマー。高校時代にesports業界へ飛び込み、18歳にプロ契約。格闘ゲームのプロゲーマーとして、全世界で行われるCAPCOM Pro TourやEVOへも参加。2020年頃よりApex Legendsのゲーム実況をはじめ、当時の最高ランクに昇格するなど、FPSでも活躍している。米国発スポーツアパレルブランド「Kaepa」のブランドアンバサダーを務めている。テレビ番組「お願いランキング!」「王様のブランチ」「マツコ会議」への出演をはじめ、新聞やメディア出演も多数。
Twitter:https://twitter.com/hatsumememe
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCq1FEiGmyh-52yYGeOMTVLA

いしたにまさき
ウェブサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、第5回Webクリエーションアウォード「Web人ユニット」賞受賞。著書に2010年11月に単著「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」など共著も多数。2011 年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザー就任。同年アルファブロガー・アワード受賞。「ひらくPCバッグ」などネット発のカバンデザインも好調。ひらくPCバッグで2016年グッドデザイン賞受賞。Evernote ECL・ScanSnapアンバサダー・HHKBアンバサダー。Yahoo!ニュース個人オーサー。
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